2023年バックナンバー
雑記帳
韓国の古里原子力発電所と月城原子力発電所近くで地震発生の可能性のある活断層を確認
韓国の古い原子力発電所に「古里原子力発電所」と「月城原子力発電所」があります。
マグニチュード6.5以上の強い地震が起こりうる活断層(設計考慮断層)5つが、釜山・蔚山の古里原子力発電所と慶尚北道慶州の月城原子力発電所周辺にあることが、韓国政府の依頼した断層調査(平成29年から5年間にわたって行われた研究結果)で確認されました。
これらの活断層は、過去の原子力発電所建設のための地質調査では確認されておらず、原子力発電所設計の際には考慮されませんでした。
月城と古里には原子力発電所14基が建てられていて、現在2基が建設中であるため、耐震安全性をめぐる懸念の声が出ています。
運営する韓国水力原子力は、以前の原子力発電所敷地調査で設計考慮断層を見つけられなかった理由については「断層調査の技術と経験不足により発見できなかったため」と明らかにしました。
原子力利用に伴う安全管理に必要な対策などを講じる組織である原子力安全委員会は告示を通じて、50万年以内に2回以上、または3万5000年以内に1回以上動いた断層を「活動性断層」と規定し、これが原子力発電所の半径32キロメートル以内にあり長さが1.6キロメートル以上、あるいは半径80キロメートル以内にあり長さが8キロメートル以上の場合は「設計考慮断層」に分類しています。
設計考慮断層を分類したのは、地震発生の可能性があるため、特にこれを考慮して原子力発電所耐震設計などを行うという趣旨です。
5つの活断層は、蔚山市三南邑の三南活断層帯(2.0~10.5キロ)、慶州市暗谷洞の旺山活断層帯(2.1~5.9キロ)、蔚山市北区倉平洞の茶日活断層帯(2.8~4.2キロ)、慶州市外東邑の末方活断層帯(3.5~4.3キロ)、慶州市千軍洞の千軍活断層帯(2.0~4.0キロ)だ。
5つの活断層帯の座標をグーグル地図に入力してみると、原子力発電所に最も近い断層は茶日活断層帯で、月城原子力発電所までわずか12キロの距離にありました。
千軍・旺山・末方活断層帯は月城原子力発電所の半径13~21キロ内にあることが確認されました。
三南活断層帯は古里原子力発電所から半径26キロ以内に位置していました。
問題は、強い地震が発生する可能性のある断層が原子力発電所の近くにあるのに、過去40年間で古里と月城に建てられた原子力発電所14基はもちろん、現在建設中の新古里5・6号機の設計にも設計考慮断層が反映されていないという点です。
韓国水力原子力は、安全には異常がないという立場です。
韓国水力原子力の関係者は「行政安全部の調査結果を基に安全性評価を行っている」とし「国内の原子力発電所は明らかにされていない断層による最大潜在地震まで考慮し、十分な耐震余裕度を確保している」と述べています。
しかし、古里・月城の原子力発電所16基のうち、活断層で発生しうるM6.5以上の地震の耐震設計が適用されたのは新古里3~6号機の4基のみです。
行政安全部の断層調査に釜山大学のソン・ムン教授(地質環境科学科)は、活断層で発生しうる最大の地震の大きさについて、「評価する際に様々な不確実性があるため専門家によって多少ことなるが、最大マグニチュード7程度」だと述べています。
これに対し、行政安全部の関係者は「各関係機関に通知し既存の施設に対して耐震補強の有無を確認し、長期的には耐震設計補完を検討をするようにした」とし「今年樹立する第3次地震防災総合計画でも補完措置を取る計画」だと述べています。
古里原子力発電所と月城原子力発電所は日本海に面しています。
日本にとっても物騒ですね。
迷惑な話です。
マグニチュード6.5以上の強い地震が起こりうる活断層(設計考慮断層)5つが、釜山・蔚山の古里原子力発電所と慶尚北道慶州の月城原子力発電所周辺にあることが、韓国政府の依頼した断層調査(平成29年から5年間にわたって行われた研究結果)で確認されました。
これらの活断層は、過去の原子力発電所建設のための地質調査では確認されておらず、原子力発電所設計の際には考慮されませんでした。
月城と古里には原子力発電所14基が建てられていて、現在2基が建設中であるため、耐震安全性をめぐる懸念の声が出ています。
運営する韓国水力原子力は、以前の原子力発電所敷地調査で設計考慮断層を見つけられなかった理由については「断層調査の技術と経験不足により発見できなかったため」と明らかにしました。
原子力利用に伴う安全管理に必要な対策などを講じる組織である原子力安全委員会は告示を通じて、50万年以内に2回以上、または3万5000年以内に1回以上動いた断層を「活動性断層」と規定し、これが原子力発電所の半径32キロメートル以内にあり長さが1.6キロメートル以上、あるいは半径80キロメートル以内にあり長さが8キロメートル以上の場合は「設計考慮断層」に分類しています。
設計考慮断層を分類したのは、地震発生の可能性があるため、特にこれを考慮して原子力発電所耐震設計などを行うという趣旨です。
5つの活断層は、蔚山市三南邑の三南活断層帯(2.0~10.5キロ)、慶州市暗谷洞の旺山活断層帯(2.1~5.9キロ)、蔚山市北区倉平洞の茶日活断層帯(2.8~4.2キロ)、慶州市外東邑の末方活断層帯(3.5~4.3キロ)、慶州市千軍洞の千軍活断層帯(2.0~4.0キロ)だ。
5つの活断層帯の座標をグーグル地図に入力してみると、原子力発電所に最も近い断層は茶日活断層帯で、月城原子力発電所までわずか12キロの距離にありました。
千軍・旺山・末方活断層帯は月城原子力発電所の半径13~21キロ内にあることが確認されました。
三南活断層帯は古里原子力発電所から半径26キロ以内に位置していました。
問題は、強い地震が発生する可能性のある断層が原子力発電所の近くにあるのに、過去40年間で古里と月城に建てられた原子力発電所14基はもちろん、現在建設中の新古里5・6号機の設計にも設計考慮断層が反映されていないという点です。
韓国水力原子力は、安全には異常がないという立場です。
韓国水力原子力の関係者は「行政安全部の調査結果を基に安全性評価を行っている」とし「国内の原子力発電所は明らかにされていない断層による最大潜在地震まで考慮し、十分な耐震余裕度を確保している」と述べています。
しかし、古里・月城の原子力発電所16基のうち、活断層で発生しうるM6.5以上の地震の耐震設計が適用されたのは新古里3~6号機の4基のみです。
行政安全部の断層調査に釜山大学のソン・ムン教授(地質環境科学科)は、活断層で発生しうる最大の地震の大きさについて、「評価する際に様々な不確実性があるため専門家によって多少ことなるが、最大マグニチュード7程度」だと述べています。
これに対し、行政安全部の関係者は「各関係機関に通知し既存の施設に対して耐震補強の有無を確認し、長期的には耐震設計補完を検討をするようにした」とし「今年樹立する第3次地震防災総合計画でも補完措置を取る計画」だと述べています。
古里原子力発電所と月城原子力発電所は日本海に面しています。
日本にとっても物騒ですね。
迷惑な話です。