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2023年バックナンバー

雑記帳

令和4年のヨーロッパEV販売シェア15% 内燃車は初の半数割れ

 ヨーロッパ自動車工業会(ACEA)が、令和5年2月1日発表した令和4年のヨーロッパ主要18カ国の電気自動車(EV)の販売台数は21年比で29%増の153万台だったそうです。
 新車販売に占めるEVのシェアは15%と4ポイント上昇し、一方、内燃エンジン車のシェアが初めて半分を下回り、環境意識の高いヨーロッパでEVが本格的な普及期に入ったといえます。

 新車市場規模の大きな主要国では、英国が40%増の27万台、シェアは5ポイント増の17%、フランスのシェア13%、イタリアのシェアは4%でした。
 北欧のシェア上昇幅は大きく、ノルウェーのシェアは14ポイント増の79%、スウェーデンのシェアは14ポイント増の33%に達した。

 令和2年のプラグインハイブリッド車(PHV)の販売台数は3%減の99万台にとどまりました。PHVのシェアは前年並みの10%でした。
 ハイブリッド車(HV)は9%増の234万台(シェアは23%)、一方、内燃エンジンを使うガソリン車のシェアは4ポイント減の35%、ディーゼル車のシェアは4ポイント減の14%で、内燃エンジンを使うガソリン車とディーゼル車を合わせたシェアは49%にとどまった。

 ただ、EV化へ一直線に向かうと考えるのは早計のようです。
 日本や中国のように電源に火力発電の多い国はEV化で電力消費量を増やすと、川上で温暖化ガス排出量が増えかません。
 再生可能エネルギーで置き換えるには膨大なコストがかかり、容易ではないからありません。
 卵が先か鶏が先かという問題はありますが、充電場所の整備もこれからですね。
 FCVも水素ステーションがほとんどありません。

 日本が強いハイブリッド(HV)車は内燃機関を使うため、EUの言うCO2ゼロ車には入りません。
 他方、プラグインハイブリッド(PHV)車は、充電できてメタノールなどを燃料にすればCO2ゼロ車になり得ます。
 こうした状況を見ると、少なくとも2030年代までは、ガソリン車を含め多様な自動車が混在するとする味方もあります。
子です。

 ちなみにガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどは「内燃機関」と呼ばれますが、これらは燃料を燃焼させて、燃焼ガスによってエネルギーを得ます。
 エンジンと比較すると電動モーターはトルクが大きく、高回転までの電力の変換効率が比較的一定であるという特徴があります。そのため電気自動車には変速機が搭載されていないものが多いです。日常生活で使用するモデルには変速機を必要としないほどです。

 これらの電気モーターの特徴から、ガソリンエンジン車などと比較すると、振動や騒音が非常に少なく静かになっています。
 逆に、耳で聞いて、自動車の接近を知ることができないため、何せかの工夫が必要でしょう。


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