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2023年バックナンバー

雑記帳

ウクライナへ戦闘機供与か 戦車に続き

 アメリカととドイツは、令和5年2月25日、それぞれの主力戦車「エイブラムス」と「レオパルト2」をウクライナに送ると発表しました。
 レオパルト2を保有するポーランドやフィンランドなども追随しました。
 イギリスも先に「チャレンジャー2」の供与を表明し、各国の戦車は、令和5年3月ごろから供給が開始される見込みです。

 戦車供与に慎重だったアメリカとドイツが方針転換したことで、軍事支援は新たな局面を迎えました。
 領土奪還を目指すウクライナは、戦車と並び戦況に影響する可能性の高いF16戦闘機などの提供を求めています。
 戦闘機に関しては、アメリカとドイツとも現段階では供与計画を否定しています。

 戦車は、敵方戦車からの砲撃というより、戦闘機、戦闘ヘリコプターからの対戦車ミサイルや、歩兵の発射する対戦車ミサイルにより破壊されることが多いです。

 ロシアの歩兵からの攻撃はウクライナの歩兵で阻止するとして、ウクライナの戦車上空をロシアの戦闘ヘリコプターに自由に飛ばれては、ウクライナの戦車が容易に破壊されることになってしまいます。
 つまり、ウクライナに戦車が供与されても、ウクライナが航空優位を保てなければ、ロシアの戦闘機、ウクライナの戦車は、ロシアの戦闘機や戦闘ヘリコプターの餌食になりかねません。

 ただ、ウクライナに戦闘機を供与し、ウクライナの戦闘機がロシアの軍事目標に攻撃をしかけるとなれば、それこそ、ロシア対NATOの全面戦争になりかねません。

 ポーランドや北欧諸国が、戦闘機を供与に前向きなのは、自国が危ないからです。
 ウクライナが敗れれば、次は、自国が侵略されかねません。
 ドイツが慎重なのは、ウクライナが敗れても、ポーランドなどの緩衝国がある以上、次にロシアに侵略されるというわけではありません。ロシア対NATOの全面戦争になれば、自国が危ないからですね。


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