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2023年バックナンバー

雑記帳

ドイツ 長距離移動時のマスク着用義務を撤廃へ

 ドイツ政府は、長距離移動の列車とバスでのマスク着用義務を、令和5年2月2日から撤廃します。
 新型コロナウイルスによるリスクが減少したためで、着用義務を定めた感染予防法の期限である令和5年4月7日から前倒しを決めました。

 ラウターバッハ保健相大臣は「国民は高いレベルの免疫を獲得しており、専門家もこの冬に大きな感染の波が来るとは考えていない」と述べ、向こう数週間から数カ月の間に危険な変異株が出現する可能性は低いと指摘しました。

 感染者や感染疑いの人や入院者も減少し、状況は安定しています。
 ラウターバッハ保健相大臣は同相は、屋内や電車内などで個人の責任で自主的にマスクを着用するよう呼びかけました。

 長距離移動以外の公共交通機関については各州が独自に判断しています。
 すでに3州が公共交通機関での義務付けを撤廃し、さらに6州が令和5年2月初めまでの撤廃を決めています。
 ちなみにドイツは15の州(州と同格の都市も含む)から成り立っていて、過半数の州が、長距離移動以外の公共交通機関のマスク着用義務がなくなります。

 ヨーロッパの多くの国で昨年にマスク着用義務が撤廃されましたが、ドイツはスペインと並んでマスク着用の義務を続けています。
 感染予防法では、長距離移動の列車やバスで医療用マスク「FFP2」の着用を義務付けていますが、今回の決定により着用義務は介護施設や医療機関などだけとなります。

 私は、令和4年12月にドイツ旅行をしたとき、医療用マスク「FFP2」を購入していきましたが、普通の不織布マスクをしている人がほとんどでした。
 また、マスクをしていない乗客もいましたが、車掌が確認するということはありませんでした。
 実情に合わせたものでしょう。


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