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2023年バックナンバー

雑記帳

マンホールのふたはなぜ丸い-悪い実例

 平成26年11月5日、韓国の水原市の交差点で、横断歩道を渡っていた鄭さん(43歳・女性)が深さ約5mのマンホールに落ちるという事故がありました。
 事故は、鄭さんが横断歩道を渡っている途中、大通りの中間地点にあった長方形(横1m、縦0.5m×3)のマンホールの蓋が急に下に落ちて発生したそうです。
 こんな大きい長方形3枚のマンホールの下が、5メートルというのも「すごい」ですね。

 不幸中の幸いで、119番(韓国も日本と同じです)によって救助され、近くの病院に搬送され、現在、腰と足に痛みを訴えている程度で済んだそうです。

 ところで、マンホールのふたは、たいてい丸いですよね。
 その理由をご存じでしょうか。
 マンホールのふたが、マンホールの中に落ちたりしてはずれると、歩行者や自動車にとって大変危険です。
 工事中に落としたり、自動車の振動で動いたりして落ちる可能性があるからです。
 ですから、マンホールの中にふたが落ちないようにしなければなりません。

 マンホールを丸くして、ふたを丸く、マンホールと同一サイズ+αにします。
 ふたとなる円は、傾けようが何をしようが、直径より短くなることはなく、マンホールに落ちることはありません。

 マンホールのふたを四方形にするとします。
 マンホールを正方形に、マンホールのふたも正方形にすると、マンホールの対角線は、マンホールのふたの正方形の一辺よりも大きいですから、斜めにすれば落ちます。
 三角形、五角形でも同じです。落ちないのは丸だけです。
 ただ、マンホールが浅ければ、また、ボルトで留めるなど、振動程度ではずれない工夫をした上で、ふたが四角というのもあります。

 という常識は、韓国では通用しないようです。
 マンホールのふたを丸くするというのは、日本統治時代に実施していたはずですが、なぜマンホールのふたを丸くするのか、原理を忘れてしまったのか、最初から理解していなかったのでしょうか。
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