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2023年バックナンバー

雑記帳

特攻

 日本陸海軍が昭和19年の戦況悪化後に特攻をして、アメリカの艦船を破壊させようとして事は有名ですね。

 もっとも、日本海軍は、真珠湾攻撃と同時(昭和16年)に、特殊潜航艇「甲標的」で5隻の特攻船が出撃しています。
 保本簡易軍は、昭和17年には、オーストラリアのシドニー湾とマダガスカル島のディエゴ・スアレス港への攻撃が行われ、ガダルカナル島の戦い、ラバウル、トラック島、セブ島での戦いなどで、特攻をしています。

 アメリカ軍はその航空母艦をまとめて機動部隊を作り、日本軍が守る島々に、機動部隊の護衛付きの上陸船団を向かわせました。
 日本海軍はこれを洋上で撃破しようと飛行機を向かわせるのですが、アメリカ軍の空母から発進した大量の戦闘機と、艦船から打ち上げる猛烈な対空砲火によって多くが撃墜されていきました。
 アメリカ艦船の上空へたどり着いた飛行機から爆弾を投下しようとしても、上空に行く前に撃墜されてしまいます。

 特に有名な特攻は、昭和19年から、鹿児島県の知覧や台湾から、沖縄を攻撃しようとするアメリカ艦隊に飛行機に爆弾を積んでの体当たりをする特攻です。
 人間が操縦するわけですから、コンピュータで処理するように、低空飛行で体当たりしたり、上空から急降下で体当たりすることも可能です。また、片道分の燃料しか要りませんから、攻撃範囲も広くなります。

 といっても、1対1ならともかく、アメリカ艦船は集団で航行していますし、各艦船からの多数の銃撃がなされますから、そう簡単には、体当たりまでは行きませんね。

 今なら、自爆ドローンによる攻撃なら人命が失われることもなかったのですが、そのような時代ではありませんでした。

 ちなみに、知覧にある記念館に行くと、戦死者の位が高いことに驚かされます。
 特攻死すると、将官(少尉以上)は2階級特進し、下士官は少尉に特進します。

 日本にいると、戦争など遙か昔という気がします。
 ただ、現在でも戦争はありますし、日本が巻き込まれないという保証はどこにもありません。


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