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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

学歴フィルター

 少し前ですが「学歴フィルター」についてインターネット上で話題になっています。

 学歴フィルターとは何でしょうか。

 大学の中での入学難易度を表す偏差値による振分けを指します。
 現在の日本の大学進学率は50%を超えるため、大卒か否かだけでは優劣はわかりません。同じ大卒の中での差異をつけるための「偏差値フィルター」です。

 企業側から見ると、特に大人数を採用する大企業においては、採用予定者を大学別に設定しているところもあるといわれますし、一定のレベル以上の大学卒業者は採用しないとしている例もあるようです。

 企業の採用担当者にしてみれば当たり前かも知れません。
 企業の依頼を受ける立場の就職情報会社は、学生の在学している大学を選別しているようにも思われるかもしれません。

 学生の方からするとどうでしょう。
 反発意見もありますが、「学歴フィルターがあるのは当たり前だ」との意見もかなり見られるようです。
 「本人の努力の差だから仕方ない」「自己責任」ということですね。

 ただ、学歴や偏差値は本当に本人の努力の差だけと言い切れるでしょうか。

 家庭環境に左右されますね。

 経済的に恵まれて育った子女と、経済的に恵まれずに育った子女では、前者が有利です。
 いわゆる進学校といわれる私立中学、私立高校に入学し、塾や予備校に通うことも経済的に苦痛ではありません。

 親の頭のよい子女と、親の頭のそれなりの子女では、前者が有利です。
 遺伝はあります。
 顔が似ている、背が高い低いなどのほか、頭がよい悪いも遺伝します。
 頭のいい学歴の高い親同士からうまれた子は、遺伝的に、頭がよいという確率が高く、親が富裕と言うことも相まって、成績がいいのは当然です。

 このことは、不都合な真実なのか、あまり、言われません。
 貧困家庭では塾にも行けず、貧困の再生産ということばかり強調されて、遺伝的に、親の頭がよければ家庭は裕福で、子の頭もよいということはあまり強調されていません。

 なお、優秀な大学を卒業したからといって、一生が保証されるわけではありません。

 社会に出てしまえば実力次第というところが多いでしょう。
 また、それには、本人の努力は欠かせません。
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