本文へ移動

2021年2022年バックナンバー

雑記帳

アメリカと韓国のスワップ終了

 韓国銀行は、令和3年12月16日、韓国銀行と米国連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)と締結した期限付き通貨スワップ契約が、予定通り、契約満期日の令和3年12月31日に終了すると明らかにしました。

 アメリカは、コロナの関係で、財政基盤が弱い新興国にドルを貸していました。

 韓国のスワップは、オーストラリア、中国、インドネシア、マレーシア、スイス、トルコ、UAEが残り、まともな通貨はスイスフランくらいです。

 韓国は、令和3年11月末現在、韓国の外貨準備高は計4639億1000万ドルと、令和2年3月末(40002億1000万ドル)より大幅に増えています。

 韓国銀行は、「米韓通貨スワップ契約で供給された資金は計198億72000万ドルで、現在は需要がない状況」と説明しています。

 ただ、アメリカは、かなりの物価高になって国民は苦しんでいて、バイデン大統領与党の共和党が、令和4年に実施される中間選挙での敗北を避けるためには、いままで金融緩和により「じゃぶじゃぶ」にお金をばらまいていた方針を変更し、公定歩合を引上げて、金融引締めによりインフレを抑えにかかっています。

 日本は、アメリカが公定歩合を上げたからといって、これに追従する必要はありません。

 確かに、日本がゼロ金利政策を続け、アメリカが公定歩合を上げれば、日本からアメリカにお金が流れ、円安となります。
 もっとも、日本からアメリカにお金が流れたとしても問題ありません。
 日本の対外資産の総額は、令和2年末時点において356兆9700億円で30年間世界一です。

 韓国も、建前は対外純資産があるということになっていますが、すぐに換金できる「真水の」対外資産はさほどなく、逆に、対外債務のほうが多いのではと分析する人が多いようです。

 韓国の金利が高く、株式も順調ならば、外国投資家から韓国にお金が流れ込んできます。
 しかし、韓国の金利が、アメリカの金利より安いとなれば、また、韓国株式市場の先行きが不透明となりますと、ウォンが売られドルが買われて、資本逃避を起こします。
 ドル建ての負債が返済できなければ、デフォルトです。

 また、韓国の金利を上げると、ただでさえ家計の負債が異常に多い韓国国民の生活が苦しくなり、破綻する人が多く出てくるでしょう。

 韓国は、綱渡りを要求されます。
 1ドル・1200.25ウォン
 2022/1/6/08:52:45(JST)
  ウォンは、韓国が必死で為替介入をしています。

 高みの見物も悪くないかも知れません。
TOPへ戻る