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　旅行大手のエイチ・アイ・エスの子会社「ミキ・ツーリスト」と「ジャパンホリデートラベル」が、観光需要の喚起策「Go Toトラベル」の給付金を不正に受給していた疑いがある問題で、エイチ・アイ・エスが設けた、外部の弁護士などでつくる調査委員会は、令和３年１２月２４日、不正受給の事実を認め、返還すべき給付金の総額は最大で６億８３００万円余りに上るとする最終報告を取りまとめましたました。

　調査委員会の委員長は「宿泊していた事実はほとんどなかった」と述べ、２社による不正受給を認めたうえで、返還すべき給付金の総額は、最大で合わせて６億８３２９万円に上ることを明らかにしました。

　一連の不正について「ミキ・ツーリスト」は、組織ぐるみで主体的に関わった一方、「ジャパンホリデートラベル」については、従属的な立場だったということです。
　調査の結果、エイチ・アイ・エス本体の関わりは確認されなかったとしました。

　ちなみに、「ミキ・ツーリスト」は、ヨーロッパの現地ツアーの主催会社で有名です。　「μ」（みゅー）というブランドで主催しています。

　不正受給には、エイチ・アイ・エスの元社長が社長を務めるホテル運営会社が深く関わった疑いがあるということで、Go Toトラベルの運営事務局が詳細を調査しています。

　そのうえで、子会社２社のうち「ミキ・ツーリスト」については、より悪質だとして社長を解任するとともに、「ジャパンホリデートラベル」の社長についても、厳しく処分する考えを示しました。

　返還はなされるでしょうし、関与した元社長などは、詐欺による刑事罰を受けることになるかと思います。