本文へ移動

2021年2022年バックナンバー

雑記帳

北朝鮮、標準時を韓国と統一

 北朝鮮は、平成30年5月5日、標準時を30分早め、韓国の標準時に統一した。国営メディアが報じた。これにより、東京、ソウル、平壌との間では時差がなくなりました。

 キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は先週、朝鮮半島を南北に分断する軍事境界線上の板門店で、韓国のムン・ジェイン大統領と会談した際、韓国との標準時の統一を約束しました。

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信は「標準時の変更は、歴史的な第3回北南首脳会談後、北南統一の歩みを早めるため実行される最初の実際的な措置だ」と伝えました。

 韓国政府は先に、標準時の統一は両国の関係改善に向けた「象徴的な動き」だと歓迎していました。

 北朝鮮と韓国の間に時差が生じたのは平成27年と最近のことです。

 北朝鮮政府は、平成27年、日本が1910年に朝鮮半島を合邦化するまで使われていた30分遅い時間帯に標準時を戻していました。

 なお、大韓帝国は、1908年の標準時制定時に、東経127.5度を標準時子午線に採用しています。

 日本の標準時は、東経135度を標準時子午線に採用していますから、30分日本の標準時が先になります(360度で24時間ですから、15度で1時間です)。
日本統治下にあった1912年に東経135度に変更しました。

 戦後、韓国は、昭和29年に東経127.5度に戻しましたが、昭和36年には再び東経135度に変更されています。

 昭和36年の東経135度への変更の原因は、日韓とアメリカとの共同軍事演習が行われることで、現場が混乱しないためであったという見方もあります。

 北朝鮮は、東経127.5度に戻すことなく、東経135度のままだったことがわかります。

 ただ、時差30分という国はないでもないですが、時差は1時間程度ないと不自由ですね。

 日本標準時は、東経135度ですから、東経135度にある明石市は、正午に太陽が真南にくることになります。

 別に明石市だけではありません。
 和歌山市の友が島も、東経135度線が通っていますから、正午に太陽が真南にきます。

 なお、和歌にも、標準時を変える国はあります。

 サモアは2011年、日付変更線をまたいで標準時を変更しています。
 かつては欧米諸国との貿易が活発だったのですが、最近ではオーストラリアなどが主要貿易相手国になったためです。
TOPへ戻る