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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

ほめ言葉?

 「フェニックス○○」という名称をつけることがあります。

 たとえば、日本大学アメリカンフットボールの愛称は「フェニックス」です。他にも、法律事務所に「フェニックス法律事務所」という事務所がありました。

 「不死鳥」ですから「いい」言葉です。 

 ただ、不死鳥(Phoenix)は、「不死」とは記載されていますが、生まれてから永遠に生き続ける鳥ではありません。

 不死鳥(Phoenix)は、死期が近づくと、自分から炎の中に飛び込んで自分の身を焼いて死にます。しかし、その灰の中で、次世代の生命が息づいきつづけ、飛べるほど成長すると、天高く舞上がるという伝説の鳥です。

 裏読みをして「死んでいたのか」と考える人があるかも知れないネーミングです。

 少なくとも、ある程度の知識がある人なら、そのように考えても不思議ではありません。


 「ジャンヌダルク」を女傑の「ほめ言葉」として、ある女性を「○○のジャンヌダルク」として「もちあげる」人がいます。

 しかし、ジャンヌダルクは、「火あぶり」により刑死しています。
 映画などでは、それ以上のことは表現されません。

 ただ、中世の女囚一般の扱いを考えると、刑死するまでの期間に、看守たちにより「集団」「性的暴行」を受けていると考えるのが普通です。
 ある程度、歴史の知識がある人は、それを連想するかも知れません。

 ですから、「ジャンヌダルク」を女傑の「ほめ言葉」として使うのは、やはり「?」がつきます。

 あと、ジャンヌダルクは、字が読めませんでした。
 その意味でも、「ほめ言葉」として使うのは、やはり「?」がつきます。

 その他、悪気がなくても、ストーリーがわかる人にはわかってしまいますから、イメージをそこねないかどうか確認するのが賢明なこともあるでしょう。

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