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雑記帳

札幌 人工透析患者118人がコロナ感染 半数余が死亡

 ワクチン接種が始まる前、ことし春以降の新型コロナウイルスの感染のいわゆる第4波で、札幌市では人工透析を受けている患者118人が感染し、半数余りの53%の人が死亡していたことが札幌市の調べでわかりました。

 札幌市保健所は、変異ウイルスの感染が広がった、いわゆる第4波の令和3年4月から6月の3か月間に感染が確認された人のうち、人工透析を受けていた患者の経過を調べました。

 その結果、18の医療機関で入院や通院をしていた合わせて118人が感染し、このうち半数余りの53.4%にあたる63人が死亡していたことがわかりました。

 年代別にみると、
 90代以上は感染した6人中5人が死亡し、致死率は83.3%、
 80代は28人中21人で75%、
 70代は30人中17人で56.7%、
 60代は24人中13人で54.2%、
 50代は18人中3人で16.7%、
 40代は12人中4人で33.3%でした。

 札幌市では、人工透析を受けているすべての世代の患者への優先的なワクチン接種や、専門的な治療を行える病床の確保を進めているそうです。

 令和3年8月2日、日本透析医会と日本透析医学会と日本腎臓学会は、人工透析を行う全国の医療機関に対し、人工透析を受けている患者が感染した場合の受け入れや、すべての年代の患者にワクチン接種を進めることを求める文書を出したそうです。

 新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、令和3年7月末からは首都圏を中心に病床がひっ迫して感染した場合には原則、入院とされている透析患者が入院できないケースが出ているとして、入院治療を行える医療機関が感染した患者を1人でも多く受け入れるとともに、65歳未満を含む、すべての患者を対象に速やかな2回のワクチンの接種完了を目指してほしいとしています。

 日本透析医学会によりますと、国内には人工透析を受けている患者が令和元年の時点で34万人余りいるそうです。


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