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雑記帳

日本の高齢者の感染、ワクチン2回接種なら発症率7%に激減

 厚生労働省は、令和3年7月5日~15日の11日間に確認された全国の新規感染者の接種歴を集計しました。

 65歳以上の高齢者の感染は、未接種では10万人当たり13人だったのに対し、2回接種していると同0.9人と6.9%に抑えられました。
 65歳未満の感染でも未接種では同28.7人になりますが、2回接種では同2.4人にとどまり8.3%に抑えられました。

 接種を終えた後の感染は、「ブレークスルー感染」と呼ばれます。
 1度コロナに罹患して免疫が付いていながら、2度コロナに感染する場合は、「ブレークスルー感染」と呼ばないようです。

 イギリスでは、未接種が多い若年層を中心にデルタ型の感染が広がっています。
 イングランド当局によると、令和3年2月~7月にデルタ型の感染が確認された約23万人のうち、2回接種していたのは13%だったのに対し、未接種は53%に達しました。

 アメリカバージニア州の保健当局によると、バージニア州では令和3年7月22日までの半年間に約456万人が接種を終えました。
 感染者約20万人の99.3%、入院約7000人の98.4%、死亡約2500人の98.5%は接種を終えていなませんでした。
 ブレークスルー感染は接種を終えた人の0.03%に当たる1377人、入院は114人(0.0025%)でした。

 ブレークスルー感染が増えれば、ワクチン接種他人にうつす事例も起こりえますが、そのリスクは未接種の時より低いとみられています。

 ちなみに、アメリカCDCの調査では接種後の感染例は症状が軽く、病気の期間も短い傾向にあります。
 検出されるウイルスの量は未接種での感染時より約40%少なく、検出される日数も短かいものでした。

 つまり、ワクチン2回接種者は、未接種者と比較して発症率7%に激減するうえ(日本人高齢者の場合、10万人に1人未満)、他人への感染させる割合もも、さらに低くなります。

 日本人は、高齢者の85%がワクチン接種(1回接種を含む)を終えています。
 接種者は、完全に頭打ちになっています。
 高齢者でも、ワクチンを接種したくない人、接種すると危険な人がいるでしょうから、100%にはなりません。

 それでも、日本人は礼節を守っています。
 高齢者のうちのワクチン接種者も、律儀にマスクをしていますね。
 発症率が7%に激減するといっても、7%が発症するわけですから、自分のためでもあります。


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