本文へ移動

2021年2022年バックナンバー

雑記帳

ブリュッセル

 ベルギーといえば何を連想されますか。

 チョコレート、ワッフル、ビールが有名で、少し旅行通の人なら、ムール貝も有名です。
 パリに行くと「本場ベルギーのムール貝」のチェーン店が数多くあります。

 観光なら、ブリュッセルの小便小僧、グランプルス、フランダースの犬の舞台のアントワープ、中世都市ブリュージュが定番です。
 ブリュッセルにはNATO本部や欧州委員会など多くの国際機関があります。


 ただ、ベルギーは、知る人ぞ知る物騒な国ですし、ブリュッセルは、知る人ぞ知る物騒な都市です。

 ベルギーは、オランダ語圏(フラマン地区)とフランス語圏(ワロン地区)に別れていて、オランダ語圏の人は、フランス語圏を「お荷物」と考え、独立運動をしています。
 言語戦争ともいわれ、結構過激です。
 ちなみに、ごくわずかですが、ドイツ語圏があります。

 ブリュッセルは、地理的には、オランダ語圏に入りますが、オランダ語圏・フランス語圏混合地域です。
 多数のフランス語話者(85%)と少数のフラマン語話者(15%)に分かれていて、街中にある看板、標識、駅名などは、フランス語、オランダ語の二ヶ国語表示が義務付けられています。

 ベルギーには、特にブリュッセルとその近郊には移民が多いですね。
 旧ベルギー植民地(コンゴ民主共和国、ルワンダ、ブルンジ)だけでなく、モロッコ、トルコ、イラン、パキスタンなどからの労働者が増えています。
 イスラム教徒が多いことになります。

 ドイツも移民は多いですが、世俗化されたイスラム教のトルコ人、キリスト教徒のギリシャ人、東欧人が多く、イスラム教徒は多くありません。

 ブリュッセルは、安全な地域と危険な地域があり、ツアーなら最初から危険な地域には行きませんが、個人旅行の場合、ホテル代が安いからという理由で、危険な地域にとまることはおすすめしません。

 間違いのないのは、ブリュッセル中央駅の北側、パリへの電車の便があるブリュッセル南駅の付近です。
 ブリュッセル北駅は、「飾り窓」のある地域で、夜になると、電車の中から「飾り窓」の光が見えます。シルエットも見えます。
 また、危険な地域は、路上犯罪の危険があるからと、車外に出ないほうがいいとまでいわれます。

 ブリュッセル南駅からパリ北駅の間を、タリスというTGVが1時間20分で結んでいます。
 当日購入だと、2等で片道1万2000円くらいします。
 ただ、シェンゲン協約のため、パスポートコントロールなどは一切ありませんし、持ち物検査はありませんから、ブリュッセルからパリに、極端な話「日帰りテロ」ができる「近さ」と「便利さ」です。
 もちろん、TGVタリスに乗ると、防犯カメラに写りまくりですから、テロ犯は、ブリュッセルを根城とし、パリに遠征に行くときでもTGVタリスは利用しません。
TOPへ戻る