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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

老後は年金だけで生活していけるか

 老後は年金だけで暮らしていけると「思っている」人は、いないでしょう。

 「年金2000万円問題」といわれてますが、65歳以降、年金だけで生活していけると思った人がいるのが不思議なくらいです。

 厚生年金は、20歳から60歳までの人たちから集めた金を、65歳以上の人に、右から左に渡すという仕組みです。GPIFの基金など、年金受給が確定している人の将来の年金に比べれば微々たるものです。
 基礎年金の2分の1は税金が入っているのですが、その他は、20歳から60歳までの人たちから集めた社会保険を65歳以上の人に、右から左に渡しています。やはり、GPIFの基金は微々たるものです。

 男性の65歳の平均余命は、ほぼ20年です。平均すると85歳まで生きることになります。
 女性の65歳の平均余命は、ほぼ25年です。平均すると90歳まで生きることになります。
 いずれも長いですね。
 年金は、老後生活の補助程度に考えておくのが賢明です。

 老後の所得確保・保障については、勤労所得、財産所得、年金所得の適切な組合わせによるということになります。

 まず、勤労所得から。
 65歳、70歳、さらに75歳といっても、たいていの人は元気です。
 年金がもらえるようになってからも、できるだけ働いて、収入を増やしましょう。
 シルバー人材センターの登録もいいですが、清掃職なら、あまり年齢を問いませんし、結構な金額になります。
 老化防止の適度な運動を兼ねて働くのも手ですね。

 次に、財産所得(資産取崩し)です。
 普通の人は「老後のため」として貯金しています。
 現在、少しインフレになっていますが、ある意味、しれたパーセンテージです。
 インフレ時代は投資は有効ですが、無理に、投資をしてお金を増やす必要はありません。
 投資で失敗して、減ることもあります。というか、減る確率も、増える確率と同じくらい高いのです。
 理由は、投資したお金を運用するとき、びっくりするくらいの、手数料をとられているからです。
 若い人は、リスクをとって損をしても、自分で働いて返済できます。
 しかし、高齢者は、リスクをとって損をすれば、損が一生つきまといます。


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