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雑記帳
円買い介入の原資
政府・日銀は、令和4年9月22日、1ドルが145円90銭となった時点において、ドル売り円買いの為替介入をしました。ドルが高くなりすぎたための介入です。
円売りドル買いの為替介入は、原資に制限がありません。
日銀券を刷ればいいだけです。
ただ、ドル売り円買いの為替介入には限度があります。
日本の外貨準備は令和4年8月末時点で1.29兆ドルありました。
1ドル=145円で計算すれば、およそ187兆円です。
財務省は、令和4年9月末に、令和4年8月30日から令和4年9月28日までの為替介入実績が2兆8000億円あまりだったと明らかにしました。
令和4年10月7日に、2兆8000億円あまりの為替介入の原資が、預金ではなく、債券売却によるものであるとの務省の発表がありました。
債券売却代金が使えるなら、介入可能額は上がります。
おおよその予想は、財務省発表の、外貨準備のうち海外の中央銀行などに預けていて、いつでも自由に使える「預金」は20兆円弱を利用としたとされていました。
それなら、14%も使ってしまったということになります。
しかし、債券の売却資金を利用できるのなら、外貨準備の1.5%ほどしか使っておらず、円買い介入の原資はふんだんに残っていることになります。
ただ、全部を利用できるわけではありません。
日本は、150兆円は米国債などの「証券」として持っています。
日本が大規模な米国債の売却に動けば、世界的な金利上昇に拍車をかけるおそれがあり、安易に使える手ではありません。
1ドル147円を突破しました。
2度目の介入はあるのでしょうか。