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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

東西の周波数変換所増設

 工場や家庭用電力は「交流」です。

 すっかり有名になりましたが、「交流」の電源の周波数は、東日本が50Hz、西日本が60Hzです。

 東日本大震災の時、首都圏の電気不足があり計画停電がありましたが、西日本の電力事情は悪くないにもかかわらず、東日本が50Hz、西日本が60Hzのため、電力の融通ができませんでした。

 現在の、周波数が変換できる変電所は、佐久間周波数変換所、新信濃変電所、中部電力パワーグリッド東清水変電所、飛騨変換所の4箇所があり、令和39月現在合計210万kWの電力が融通できる状態にあります。
 これはおよそ原子力発電所の原子炉2基分の発電出力に相当します。
 わずかですが、東日本大震災時の2倍まで増強されています。

 東西で融通可能な電力量の少なさは、周波数が変換できる変電所の処理能力の問題ですが、周波数が変換できる変電所を建設するより、新規の発電所を建設するに比べ少額の投資で済むため、処理能力は向上していません。

 経済産業省は、平成24年3月6日、東西日本で異なる電気の周波数を統一した場合、電力会社の設備交換だけで約10兆円のコストがかかるとの試算をまとめています。
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