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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

審判のない競技

 ゴルフとカーリングは「セルフジャッジ競技」に分類されます。

 北京で日本女子代表が銀メダルをとったカーリングで説明しましょう。

 審判員がいませんから(補助員とタイムキーパーがいますが、審判ではありません)ゲームの目的である競技者の技量を競うことと同等以上に、フェアプレー精神が欠かせない要素となっています。

 フェアでない勝ちよりも、むしろ負けることを選ぶのが真の選手とされ、スポーツマンシップと高潔な態度、相手チームへの思いやりが求められます。

 相手チームの失策を喜んだり、そのような態度を示すことは、慎むべき行為として禁じられています。

 また、途中のエンドの終了時に自チームに勝ち目がないと判断したとき、潔く自ら負けを認め、それを相手に握手を求める形で示すという習慣もフェアプレーの表れの1つです。

 他にもルールがあります。

1 ストーンに触れてしまったなど、例え誰にも気付かれなくとも何らかのミスを犯した時は速やかに自己申告します。
2 相手のプレーを妨げるような行為は許されません。相手の投球時など、無闇に動いたり音をたてたりしないようにします。
3 相手のミスを喜んだりしてはなりません。
4 ゲームの途中でも勝ち目が無いと判断した時は潔く負けを認めてギブアップします。
5 時間制限が設けられていない試合でも、投球時に作戦を練ったりするのに時間をかけ過ぎてはいけません。なお、オリンピックでは例外的に時間制限があります。

 なお、ギブアップがありますから、同率の時には、点数差では勝負はつきません。
 北京オリンピックで、女子日本チームが準決勝に進出した時も、得点差ではありませんでした。

 なお、サッカーや野球など、審判のいる競技では、サッカーの相手方のPK失敗、野球の相手方エラーなどは、観客が喜んだり、歓声をあげたりするのはマナー違反ではありません。
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