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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

高速道路の料金所

 全国の高速道路にETCが導入されたのは、平成13年のことです。
 翌月の利用率はわずか0.9%でした。

 当時のETCは、ゲートをノンストップで通過できるだけで、それ以外の特典はなく、車載器も取付工賃込みで5万円程度しました。
 そろばん勘定があうはずもなく、ほぼ誰も通らないETCゲートを通れる気持ちの良さのみでした。

 ETCが本格普及を始めたのは、ETC利用を利用すると、ハイウェーカード(ハイカ)と同じ割引率にしたこと、偽造問題などでハイカが廃止されたことが1つの要因です。
 運送業者など大口利用者向けの別納割引も廃止されたことも1つの要因です。
 また、ETC利用の場合に限る割引制度が導入されたことも一因です。

 最近のETC利用率が圧倒的で、現金支払い車はかなりの少数派になっています。
 高速道路の渋滞の約3割を占めていた料金所渋滞は、ほぼ消滅しました。
 そのほか、環境の改善や人件費の削減といったメリットもあります。

 国土交通省では、既存の高速自動車国道の有効活用や、地域生活の充実、地域経済の活性化を推進するため建設・管理コストの削減が可能なスマートインターチェンジ(ETC専用インターチェンジ)を導入することとしています。

 スマートインターチェンジ(スマートIC)は、高速道路の本線やサービスエリア、パーキングエリア、バスストップから乗り降りができるように設置されるインターチェンジで、通行可能な車両(料金の支払い方法)を、ETCを搭載した車両に限定しているインターチェンジです。
 利用車両が限定されているため、簡易な料金所の設置で済み、料金徴収員が不要なため、従来のICに比べて低コストで導入できるなどのメリットがあります。

 有人ゲートでなくなると不便ですね。

 地方にいけば、公共交通機関が不十分なため、自動車を日常の足としてしか利用しないドライバーが多いですね。
 高齢ドライバーなどは、高速道路にはあまりのりません。
 わざわざETC車載器を取り付けてETCカードをつくることもなさそうです。

 クレジットカードを持たない人はどうすればいいでしょうか。
 破産や個人民事再生をしてブラックリストにのっている人はクレジットカードをもてません。また、主義として、クレジットカードを持たない人もいます。借金は絶対嫌だという人などです。

 なお、クレジットカードがなくても、ネクスコ(高速道路会社)が発行しているETCパーソナルカードを利用すれば問題ありません。
 ETCパーソナルカードは最低2万円、平均使用額の4倍の保証金を預託しておいて、通行料金は後から月単位で口座引落としされます。
 面倒なシステムですね。


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