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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

仲間を置いてきぼりにした韓国女子選手

 北京オリンピックが終わりました。

 日本のアイススケートの女子パシュートは平昌オリンピックでは金メダルを獲得しましたが、北京オリンピックでは、残念ながら銀メダルに終わりました。

 選手1人の転倒があったのですが、他のチームメイトは転倒した選手をなぐさめるだけでした。また、日本国民も、よくやった、勝負の世界だから仕方がないという雰囲気だったと思います。


 ただ、すべてが日本国民のようではありません。

 平昌オリンピックの韓国の女子パシュートチームです。

 アイススケートのパシュートは3選手が同時に滑り、最後の選手がフィニッシュしたタイムで競います。
 3人目がゴールした時点でのタイムが記録となるため、1人だけゴールしてもそのチームのゴールとはなりません。

 チームの2人が、1人を置去りにしてフィニッシュしました。

 普通は、一番遅い人のペースで、前で2人が風よけになるため、3人並んで滑らなくてはなりません。後ろから押してもいいです。

 置いてけぼりだけでも非常識ですが、キムボルム選手(当時24)とパクチウ選手(当時20)の会見が火をつけました。

 キムボルム選手は、放送のインタビューで、「半ばまで試合をうまくしていたが、後ろ(ノソンヨン選手)が私たちとのギャップが広がって、ちょっと残念な記録になったようだ」と言いました。

 その後、キム・ボルム選手とパク・ジウ選手に非難が殺到し、国民は資格剥奪を要求し、青瓦台への国民請願の参加数は、わずか半日で23万人に達したとのことです。

 キム・ボルム選手が病院に入院し、精神科の治療を受けていることが分かりました。
 不安などの症状を訴えたキム・ボルムに対し、「安静が必要」との医師の所見が出されたため入院したとのことです。「正確な入院期間は分からない」とのことです。

 「キム・ボルムの韓国代表資格をはく奪すべきだ」という大統領府国民請願は60万人を超えたそうです。

 まず、パシュートのルールを知っているのかということですね。
 また、社会自体が病んでいますね。

 これには、後日談があります。

 令和4年2月16日、ソウル地方裁判所は、女子スピードスピードスケート平昌五輪韓国代表だったキム・ボルムが「虚偽のインタビューと暴言、中傷などで精神的・財産上の被害を受けた」とし、先輩選手だったノ・ソンヨンを相手に起こした損害賠償請求訴訟で「ノ・ソンヨンがキム・ボルムへ300万ウォン支払い」の判決をくだしたそうです。
 
 裁判まで起こして、延々4年争っていたことになるのでしょうか。

 置いてけぼりにした選手が、置いてけぼりにされた選手に勝訴したようです。

 いかにも韓国らしい、ほのぼのとした出来事ですね。

 ただ、日本なら、置いてけぼりにした選手はパシュートのルールも知らない選手として、相手にもされなかったでしょうね。
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