本文へ移動

2021年2022年バックナンバー

雑記帳

自動販売機

 日本が、大多数の他の国と違っていることがあります。
 小さなことですが・・

 タクシーの後扉が、自動で閉まるというのは日本くらいです。
 日本で発売されている外国旅行のガイドブックには、どこの国のガイドブックを見ても、タクシーは自動で閉まらないから、自分で締めるようにと記載されています。

 自動販売機をみてみます。

 昔は、大多数の他の国と違っていました。

 先に、お金を入れてから品物を選ぶ方式か、先に品物を選んでからお金を入れるかという問題です。

 40年前にドイツに留学したとき、駅の切符を買う自動販売機の、お金を投入するのと、切符を選択する順番が逆だとびっくりしたことを覚えています。

 日本で切符を買うときは、駅を探して(通常は路線図に駅名があり、駅ごとに金額が書いてあります)金額を確認し、金額以上の紙幣か硬貨を投入してから、金額のボタンを押します。少なくとも最近まではそうでした。

 日本で飲み物を買う時は、硬貨を投入してから、ボタンを押して商品を選択します。少なくとも最近まではそうでした。

 ドイツは逆です。

 駅を探して(路線図ではなく、アルファベット順に並んだ駅名です)金額を確認し、金額のボタンを押してから、金額以上の紙幣か硬貨を投入します。
 金額表示欄は、紙幣か硬貨を投入するごとに金額が減っていき、表示された金額と同額か、それ以上の金額を投入した時点で切符あるいは切符とお釣りが出てきます。
 ドイツで飲み物を買う時は、ボタンを押して商品を選択してから、硬貨を投入します。

 ドイツは逆ですというより、日本は、世界標準からみて逆です。
 フランスでも、オランダでも、スイスでも、オーストリアでも、どれもドイツと同じです。
 日本の旧植民地であった韓国と台湾には日本式の自動販売機もあります。旧植民地という理由より、自動販売機を日本から輸入しているのかも知れません。

 関空で、外国人旅行者が、自動販売機で飲み物を買おうとするのをみると、いくら商品のボタンを押しても代金が表示されない、また、商品のボタンが光らないと途方に暮れていることがありました。

 日本でも、先に商品を選択する自動販売機がではじめました。
 ICOCAなど交通系カードが使える自動販売機です。
 先に商品を選択し、ICOCAをタッチして決済終了です。
 もちろん、先にお金を入れて、ボタンを押してもかまいません。
 清涼飲料自動販売機に取り入れられました。

 駅の切符の自動販売機もそうなっています。田舎に行けば別ですが・・
 牛丼屋や駅の立ち食いそばもそうなっています。
 だんだん増えていくでしょう。

 キャッシュレスですね。
 一番不潔なのは紙幣や硬貨かも知れません。

TOPへ戻る