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雑記帳

山梨県 重症ゼロなのになぜか「死者6人」

 山梨県内では、令和4年1月に新型コロナウイルス感染症の「死者」が30日時点で6人確認された一方、重症者はゼロが続いているそうです。

 重症者がいないのに、死者が出る現象はなぜ起こるのでしょうか。

 かつては「死者」の定義があいまいで、「明らかに死因がコロナでない人」を死者として計上するかどうか自治体ごとに対応が異なっていたそうです。

 対策として、厚生労働省は、令和2年6月18日付で集計方法を統一しました。
 仮に死因が老衰や他の病気だったとしても、事前の検査で感染が明らかになっていた場合は「コロナの死者」として数えることにしました。
 さらに、厚生労働省が「亡くなった後の検査で陽性が判明した人」も死者に数えるよう推奨しています。
「発熱や呼吸困難などコロナに起因する可能性がある症状を持つ人」「同居の家族らに陽性者がいる人」は死後にコロナウィルスの検査がなされ、死亡原因がコロナと関係がなくとも「コロナによる死者」とカウントされます。
 感染力が強い変異株「オミクロン株」が流行している現状では、検査するほど陽性者が出る確率は高くなり、「コロナによる死者」も増えることになります。

 一方、「重症者」については陽性が判明した時点での症状に基づいて数えられています。
 コロナによる無症状や軽症の人で容体が悪化し、軽症者として入院して重症化するか、入院当初より重症者として入院するかいずれかです。

 重症者として入院もしていなかったのに、死者が出るというのは、普通に考えれば、第5波における東京都のように、医療崩壊のため、入院したくても入院できず、自宅療養している人の容態が急変して死亡するということを連想しがちかと思います。

 しかし、現在のところ、医療崩壊のため、入院したくても入院できず、自宅療養している人がベッドの空き待ちをしているところ、入院できないまま死亡したという都道府県はないようです。
 現実は、老人ホーム等の介護施設で、オミクロン株のためクラスターが発生し、コロナとは関係なく亡くなられる方が多くいて、その方々が、コロナによる死亡者にカウントされたため、山梨県のように「重症ゼロ」「死者6人」という結果になったというところでしょう。
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