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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

セーフティーネット

 「セーフティーネット」(safety-net)とはなんでしょう。

 もちろん、元来の意味は、安全網、すなわち、サーカスの空中ブランコや綱渡りのとき、万が一の落下に備えて張られている網のことです。
 また、工事現場で、建築あるいは取壊建物のまわりに張って、ものが落下したり、あるいは、作業員が落下するのを防止するのも、セーフティーネットといいます。

 比喩的な意味として、金融機関や保険会社の破綻などが、金融システムや社会全体に波及するのを防ぐ安全装置のことをいいます。

 金融機関の破綻が広がらないよう中央銀行が保証したり,預金に保険がかけられていること(顧客の資産や契約を守る仕組)や、鎖倒産を防止したり(取引業を守る仕組み)するシステムのことですね。

 比喩的な意味は、経済的困窮者に対して、憲法25条に定められている「健康で文化的な最低限の生活」を続けられるように救済する社会保障制度を指すことが多い。日本においては生活保護がこれに該当します。

 また、広く、健康保険、年金、失業保険を含む場合もあります。

 当初の意味のセーフティーネットの場合、命綱のあるサーカス・雑伎には迫力は今ひとつです。

 これと同様、いざとなれば、セーフティーネットがあるとして、経営者が、ちゃんと働いたり、経営したりしないのでは本末転倒です。
 モラルリスク、モラルハザードも、あってはなりません。

 確かに、一度失敗したら、再起不能では、失敗を恐れて起業する人が少なくなるかもしれません。
 経営者自身の自己破産は、ある意味「セーフティーネット」かもしれません。
 再チャレンジもいいでしょう。再チャレンジで成功した例はもてはやされるのですが、失敗もなしに業績を伸ばしていく経営者がの方が、いいに決まっています。

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