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雑記帳

WHOオミクロン型の症状「軽い」重症化リスク低く 

 世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルス対策チームのマフムード氏は、令和4年1月4日、変異型「オミクロン型」の症状に関して、他の変異型よりも軽い可能性が高まっているとの見方を示しました。

 鼻やのどなどの炎症を引き起こしやすいものの、肺に達して重症化するリスクが低いということです。

 マフムード氏は記者会見で「オミクロン型は(喉など)呼吸器の上部に感染し、重篤な肺炎を起こす他の変異型とは異なるという研究が次々に発表されている」などと語るとともに、感染が急拡大した南アフリカ、英国などでは懸念されたほど死者数が増えていないことから「感染者数と死者数の伸びは切り離されているように見える」とも分析しました。

 イギリス保健安全局の初期分析によると、オミクロン型は別の変異型「デルタ型」に比べて入院に至る重症化率が50~70%低いということです。

 新型コロナウィルスで怖いのは、コロナウィルスが鼻や口から気管支に細菌が入り込み、袋である「肺胞」まで到達した場合です。
 体の中の白血球はこれらのウィルスを退治しようと戦い、その結果浸出液という液体が出てきて、肺胞の中が水浸しになってしまいます。
 空気を吸っても肺胞の液体に邪魔されてしまい、血管内に酸素が入らなくなることで息苦しくなります。

 オミクロン型が、肺まで到達せず、喉など呼吸器の上部に感染するにとどまるのであれば、重篤な肺炎は発生しにくいことになります。
 逆に、肺まで達したウィルスが、咳などとともに外に出るのは面倒ですが、喉など呼吸器の上部に感染したのなら、容易に咳などとともに外に出て、感染を引き起こすことになります。

 ただ、変異ということがありますから、油断するわけにもいきません。


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