2020年バックナンバー
雑記帳
停止標識
警察庁は、昭和30年から採用されている一時停止を示す道路標識について、海外からの旅行者増加が見込まれる平成34年の東京五輪に向け、警察庁が外国人にも一目で分かるよう表示の変更をしました。
昭和43年に成立した国際条約「道路標識及び信号に関する条約」が定めた「国連標識」では、「一時停止」は赤い八角形のなかに英語(国にかかわらず)で「STOP」と書いたものか、あるいは赤の円で赤の逆三角形を囲ったなかに「STOP」を書いたものの2種類が定められていますが、多くの国が八角形を採用しています。
日本はこの条約を批准しておらず、どちらのパターンとも違いますし、そもそも多くの外国人には「止まれ」という日本語が読めません。
もちろん、日本は島国ですから、他の国の自動車が、道路を通って日本にくることはありません。
あまり問題がありません。
あまり問題がありません。
実は日本の「止まれ」(赤地の逆三角形)は、国連標識の「道を譲れ」(赤枠の逆三角形)によく似ています。
赤枠の逆三角形には「give way」「yield」という文字が書いていることが多いです。
国連標識の「道を譲れ」という意味ですね。
国連標識の「道を譲れ」という意味ですね。
わき道から主要道路に入る地点やT字路などでよく見かける標識です。他の車が優先しますよという意味で、この標識を前方に見かけたら、道を譲って安全を確認してから進むことになります。
「道を譲れ」には一時停止の義務はないので、これと混同した外国人ドライバーが、一時停止をせずに進行する可能性は十分あります。
私自身、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスでレンタカーを運転して旅行したことがあります。
すべて自動車が左通行の島国(オーストラリアは大陸)です。
すべて自動車が左通行の島国(オーストラリアは大陸)です。
日本は陸路で自動車が通過するわけではなく、日本で運転するなら、交通標識の日本語くらい覚えてから運転しろと言いたくなりますが、自動車が左通行のタイの標識を読めと言っても無理な話です。