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2020年バックナンバー

雑記帳

新型地対艦ミサイルに335億円 対中けん制、予算大幅増

 政府・与党関係者が、令和2年12月8日、防衛省が国産開発を進める艦対地または空対地ミサイル「12式地対艦誘導弾(SSM)」について、2021年度予算案に能力向上のための経費335億円を計上することを明らかにしました。
 
 概算要求段階より大幅に積増すということになります。
 
 中国海軍が東シナ海などで活動を活発化させる中、南西諸島防衛を強化する狙いです。
 
 艦対地または空対地ミサイルの射程を300キロ程度に延ばし、敵ミサイルの射程圏外から攻撃できる長射程巡航ミサイル「スタンド・オフ・ミサイル」を新たに開発するため、開発計画を変更することに伴う措置です。
 
 令和3年度予算での開発費を概算要求時点での27億円から335億円に増額する考えです。
 
 ちなみに、防衛省は、航空自衛隊のF35戦闘機から発射する射程500キロメートルのスタンド・オフ・ミサイル「JSM」をノルウェーから輸入するとともに、またF15戦闘機から発射する射程900キロメートルの「JASSM(ジャズム)」を米国から輸入し、同じ射程距離の「LRASM(ロラズム)」も輸入する方向です。
 これらのミサイルを戦闘機に搭載して日本海上空から発射すれば北朝鮮まで届きますし、東シナ海上空から発射すれば中国まで届きます。
 まさに敵基地攻撃の要となる武器類ということになります。
 
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