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2020年バックナンバー

雑記帳

GoTo電子クーポン、本人確認強化後も不正続く・紙に切替える動きも

 「Go Toトラベル」事業を巡り、地域共通クーポンの「電子クーポン」が各地で不正取得された問題で、観光庁がクーポン取得者の本人確認を強化した、令和2年11月25日以降も不正が起きていることがわかりました。
 
 旅行会社からは、電子クーポンから紙のクーポンに切り替える動きが出ています。
 
 地域共通クーポンは紙と電子の2種類あり、配布が始まった令和2年10月以降、ホテルへのチェックイン前に電子クーポンを受取って、宿泊を無断キャンセル(いわゆる「ノーショウ」)する不正が横行していました。
 観光庁は令和2年11月25日、取得者の携帯電話にショートメッセージサービス(SMS)で認証番号を送り、入力させて本人確認を行う仕組みを導入しました。
 
 しかし、予約サイト「ゆこゆこ」において、令和2年11月26日にあった兵庫県の宿泊施設への予約で、5泊するはずだった客4人が無断キャンセルされましたが、電子クーポン約7万円分が発行され、大阪市内の家電量販店で不正に使用されていたみとがわかりました。
 
 同様の無断キャンセルは、予約サイト「ゆこゆこ」で令和2年12月6日までに他に2件あり、電子クーポン計約5万円分が詐取されたとのことです。
 
 なお、クーポン発行前に予約者に電話するなどして不正取得を食い止めたケースも32件あったとのことです。
 
 予約サイト「ゆこゆこ」は令和2年12月中旬から電子クーポンの発行をやめ、紙クーポンのみを発行することにしました。
 
 このほか、電子クーポンのみを発行していた「るるぶトラベル」や「Yahoo!トラベル」も、不正対策として紙クーポンへの切り替えを検討しているとのことです。
 
 私が利用している予約サイトの「じゃらん」や「楽天トラベル」は、最初から紙クーポンです。
 
 紙クーポンの方が便利です。
 チェックイン時に紙クーポンを受取り、財布の札入れに入れておけば、いくら残っているかの確認を含め、間違いありません。
 
 スマートフォンを持っていない人は、電子クーポンは受け取れません。
 電子クーポンは、結構手間がかかりますし、SMS認証が導入されてから、手間が余分にかかるようになりました。
 
 私自身は、「じゃらん」や「楽天トラベル」でしかホテルや旅館の予約をしないので、ホテルは紙クーポンですが、オプショナルツアー利用については、電子クーポンで受取るものが多いです。オプショナルツアーの際に付与される電子クーポンは、1日ツアーの場合12時に配信されるようです。
 
 なお、SMS認証は、hotmailやGmailなど無料電子メールアドレス取得に自分の住所氏名などの本人確認資料の入力の必要がないことから、メールアドレスから犯人を捜すことが不可能なため、本人確認資料が必要な、スマートフォンの電話番号を入力させることにしたという経緯です。
 
 電話番号がわかれば、スマートフォンの契約者がわかります。
  スマートフォンを契約するときは、運転免許証などで身分確認していますから、「犯人」は特定できます。

 警察は、簡単に、docomo、au、ソフトバンクに照会できます。
 「犯人」がわかるという仕組みなら、抑止力も働きます。
 
 ばれてもよいと開き直られる場合、あるいは、不正に取得したスマートフォンの場合には、手の打ちようがありません。
 
 予約の段階で、クレジットカード情報を入力させれば間違いのないことですが、できない「何か」があるのでしょうね。
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