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2020年バックナンバー

雑記帳

2つの中国

 中国の台湾に対する態度が、きなくさくなっています。
 
 平成28年5月20日、台湾の総統に蔡英文氏が就任しました。
 中国との関係を重んじる国民党の政権から、中国への警戒と独立指向が強い民進党の政権への8年ぶりの交代です。
 
 おおざっぱに、国民党は大陸から逃げてきたのが国民党で、民進党(隣国に、同じ名前の政党ができて、イメージが傷つけられています)は、古くから台湾に住んでいた人たちの政党です。
 親中国から、台湾が独立国家という政権に移行します。
 
 「一つの中国」というのがキーワードです。
 
 昭和24年に中国(中共)と台湾(中華民国)が実質的に分断された後も「中国と台湾は不可分の中国という一つの国」だとする原則のことです。
 
 中国の共産党政権と台湾の国民党政権が、西暦1992年に準公式対話を始める際、双方はこの原則を口頭で認め合ったと中国は主張し、これを「92年コンセンサス」と呼んでいます。
 
 馬総統は「92年コンセンサス」を認めることで対中関係を改善する足場としました。一方、蔡氏が率いる民進党は「92年コンセンサス」の存在を認めず「一つの中国」を受け入れていません。台湾は「事実上の主権独立国家」というのが民進党の立場です。
 
 安全保障の面ではアメリカの存在が決定的です。
 
 中国が南シナ海で人工島の埋め立てと軍事化を進めたこともあり、アメリカでは台湾の戦略的価値を改めて評価する声が少なくありません。
 
 一方、中国との関係を重視して台湾からは手を引くべきだとの見方も一部で出ています。任期の後半に対中警戒を強めたオバマ大統領の後を継ぐトランプ大統領が、台湾に武器を大量に輸出するなど、台湾寄りの姿勢を打ち出しました。
 
 とはいえ、「中国大好き」「大好きな中国は、1つより2つあった方がいい」とお思いになりませんか。
 
 また、「Korea大好き」「大好きなkoreaは、1つより2つ合った方がいい」とお考えになりませんか。
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