2020年バックナンバー
雑記帳
おふくろの味
ドイツ人は、環境保護が大好きです。
私が留学していた30年以上前もそうでした。
ただ、環境保護策と言われるもののうち、何が環境保護に有益であり、何が環境保護に関係がないか疑問なしとしなかった記憶があります。
ドイツ人は「健康」が大好きです。
有機農業による食品しか食べない人、ベジタリアンなどいろいろな人がいます。
「健康のためなら死んでもいい」と思われる人もいます。
それにしても不思議なのが、ドイツ人のソーセージ好きです。
日本で、駅で電車待ちをしている時間に簡単に何か食べるとき、レストランに行くほどでもなく、小腹が空いたとき、さっさと何かを食べるといえば「立ち食いうどん」「立ち食いそば」ですが、ドイツでは、ソーセージです。
ドイツは豊かな国ですから、いくらでも、新鮮な肉が食べられます。
ソーセージは、肉を塩漬けにすると、肉中から溶け出した塩溶性のタンパク質が加熱時に網の目状に強く結合し、水と脂肪を抱え込んで保存がきくという原理を利用した保存食です。
肉を燻製にしても、保存がきくのですが、ドイツでは、ソーセージが一般です。
塩分の過剰摂取は、高血圧などの成人病を招きます。
ドイツ人が知らないわけがありません。
「健康のためなら死んでもいい」と思っているドイツ人が、塩分を含み辛いソーセージが好きなのか、不思議で仕方がありません。
「お袋の味」は、いつまでたっても続くのでしょうか。