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2020年バックナンバー

雑記帳

ANAホールディングス 今年度 過去最大 5000億円規模赤字見通し 

 令和2年10月21日、ANAホールディングスは、新型コロナウイルスの影響で国際線を中心に需要の回復の目途が立たないことなどから、今年度1年間(令和2年4月1日から令和3年3月31日期)の最終的な損益が過去最大の5000億円規模の赤字になる見通しということがわかりました。
 
 前年度(平成31年4月1日から令和2年3月31日期)は276億円の黒字でした。
 
 ANAホールディングスの傘下の全日空は、今月も国際線がおよそ9割、国内線がおよそ5割の運休や減便が続いていて、国際線を中心に需要の回復の目途が立っていません。
 
 このため、ANAホールディングスは、近く公表する今年度の業績予想で、最終的な損益が5000億円規模の赤字になる見通しを示す予定です。
 
 ANAホールディングスは、平成21年度(平成20年4月1日から平成21年3月31日期)に、リーマンショック後の景気低迷などの影響で、573億円の最終赤字に陥りましたが、これを大幅に上回る過去最大の赤字となります。
 
 ANAホールディングスは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、金融機関からの借入れや融資枠の設定によって合わせて1兆0350億円の資金を確保し、今後1年程度の運転資金にはめどがついているとしています。
 しかし、航空需要の低迷が長期化する事態に備えて、人件費の削減や路線の見直しを進めるほか、金融機関から一部が資本と見なされる「劣後ローン」の形で4000億円の融資を受けて、財務基盤を強化する方針です。
 
 政府による資本注入はないのですね。
 
 なお、事業年度の欠損金の繰越期間は10年ですから、ANAホールディングスは、10年近く法人税を納付しないことになりそうです。
 
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