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2020年バックナンバー

雑記帳

特攻と特進

 軍隊には階級があります。
 
 階級を決めておかないと、指揮官が戦死など指揮がとれなくなった場合、誰が指揮官になるかわからなくなります。
 
 階級の上の将校、兵卒が指揮官となるというシステムですね。
 
 別に軍隊だけではなく、死の危険のある組織には階級があります。
 現在でも、警察官や消防官には階級があります。自衛隊もそうですね。
 
 第二次世界大戦前の陸軍の階級は以下のとおりだったそうです。
 
大将
中将
少将
大佐
中佐
少佐
大尉
中尉
少尉
准尉
 
 --以上、将校(士官)。以下、兵--

 曹長
 軍曹
 伍長
 上等兵
 一等兵
 二等兵
 
 鹿児島県の知覧に特攻記念館があります。
 
 特攻の悲惨さがよくわかりますが、よく見ると、やたら、階級が高いということ、朝鮮系日本人の特攻死者がいることがわかります。
 
 基本的に、軍人が戦死した場合の階級特進(戦死時にさかのぼって階級をあげる)は1階級が原則でした。
 
 必ずしも特進するわけでもありませんし、とびぬけた軍功があったりした場合、2階級特進する場合もあります。
 
 名誉ということもありますし、遺族恩給などが違ってきます。

 飛行機による特攻、潜水艦による特攻の場合、2階級特進が普通でした。
 
 後には、准士官と下士官(曹長、軍曹、伍長)は少尉になりました。伍長が少尉になれば、4階級特進ということになります。
 
 また、兵卒(上等兵、一等兵、二等兵)は、下士官に特進しました。
 ですから、上等兵、一等兵、二等兵という戦死者はいないということになります。
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