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2020年バックナンバー

雑記帳

rural over-representation

 都市部が選挙区の国会議員は、首相や有力閣僚になれず、地方の国会議員ばかりが、首相や有力閣僚になっているといわれます。
 
 確かに、都市部選出の国会議員は、有権者の移動が激しいため自分が当選するのに精一杯、地方選出の国会議員は、有権者の移動がなく、安定しているため当選することに、さほど力をさく必要がないといわれます。
 
 「rural over-representation」と呼ばれます。
 
 直訳すれば「田舎の政治的な過剰代表」です。
 
 その昔、高知県に自動車で出張しましたが、何と無駄な過疎地に無駄な高速道路ができているのかと、びっくりしました。
 
 そういえば、本州と四国との橋も3本かかっています。
 
 四国の人口は4県あわせて384万人です。
 大阪府の人口は、882万人です。
 兵庫県の人口だけでも547万人です。
 
 たった384万人のために、また、通過して他府県に行く必要があるわけでもなく、行き止まりの四国に、橋が3本、高速道路網はいらないと思うのですが、有力政治家が多かったという理由なんでしょうね。
 
 ちなみに、和歌山県選出の国会議員は、衆議院が1区の国民民主党(党選挙対策委員長)の衆院議員を除き(近畿ブロックの比例復活で自民党の衆議院議員がいます)2人、合計5人が自由民主党です。
 
 保守王国といわれるゆえんです。
 
 二階俊博幹事長は、自由民主党のナンバー2ですね。
 
 結構、和歌山県には、いらないのではないかと思われる高速道路・自動車専用道路があります。
 
 高速道路・自動車専用道路は、和歌山、海南、御坊、田辺、白浜どまりかと思ったら、いつのまにか、すさみ町まで通じています。
 
 また「二階バイパス」と呼ばれている新宮市・那智勝浦町間の1240億円かけた那智勝浦道路ができています。
 
 すさみ町から串本町、串本町から那智勝浦町まで、高速道路・自動車専用道路を通せば、和歌山市と新宮市までつながります。
 
 確かに「近い将来発生が予測される東南海・南海地震による津波災害に備えるため」ということですが、和歌山県の人口は92万人にすぎません。これから、どんどん減り続きます。
 
 もっとも、二階俊博幹事長の年齢からしたら、次の衆議院選には出馬するでしょうが、そこで引退かもしれません。
 和歌山市と新宮市が、高速道路・自動車専用道路でつながるまで、権力を持ち続けてほしいところです。
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