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2020年バックナンバー

雑記帳

0の多い通貨

 日本円は、ハードカレンシー(国際決済通貨)です。
通貨がハードカレンシーであるための条件としては「国際的に信用があること」「発行国が多様な財(goods)を産出していること」「国際的な銀行における取引が可能なこと」「あらゆる場所での換金が可能なこと」などと定義されています。
 
ハードカレンシーは、分類にもよるのですが、以下のとおりです。
 
 米ドル($)
 ユーロ(€)
 日本円(¥)
 英ポンド(£)
 スイス・フラン(CHF)
 
 日本円は、2桁違います。
 1円は、米ドルならセント、ユーロならユーロセント、ポンドならペンス、スイスフランならラッペン(ドイツ語圏の呼称。フランス語圏ではサンチーム)と同じ桁です。
 
 経緯はいろいろあります。本来、円は1ドル=1円と定められたはずですが、日本円はドルに対して弱くなっていき、敗戦とともに大インフレとなり1ドル=360円、その後、円が強くなり、1ドル=100円くらいになりました。
 
 100「円」を、1「新円」とするデノミにすれば、ハードカレンシーの桁がそろいますが、今までの統計などのとの整合性が失われますし、また、日本人は大きな数字を扱うのが上手ですから、不自由はしないこともあって、デノミ実施の声は大きくありません。
 
 日本より桁数の多い通貨があります。
 
 日本人が多く行く旅行先で、桁数の多い通貨というと、韓国(ウォン)、インドネシア(ルピア)、ベトナム(ドン)くらいでしょうか。
 
 アンコールワットのあるカンボジアも1リエル=0.025円(1円=40リエル)ですから、桁が大きいですが、現実に、日本人旅行者は米ドルしか使いません。
 
 韓国ウォン
 1韓国ウォン=0.09円
 1インドネシア・ルピア=0.0071円
 ベトナム・ドン=0.0045 円
 
 韓国ウォンは、両替手数料をいれれば、「0」1つをとって9掛けですから、まだ楽ですね。
 
 インドネシアのバリ島は、6年くらい前が最後なのですが、結構米ドルが通用します(インドネシアルピア○○ルピア・米ドル○○ドルの並記)。
 
 ドンは難しいですね。
 両替手数料をいれれば、1円=0.005くらいです。
 0を3つとって、5かける
 0を2つとって、2で割る
  どちらかだそうです。
 
 タクシー代30万ドンとして、0を3つとって300、5かけて1500円、200でわって1500円、どちらが楽でしょうか。
 
 インドネシア・ルピアの桁が多く、ベトナムでも、1000=1Kと表現されていることがありますから、0を3つとって、5かけるのが正解だそうです。
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