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2020年バックナンバー

雑記帳

アジアには日本があった。しかし、アラブには日本がない

 新型コロナウィルス前は、アジアの開発途上国の首脳による、日本への訪問が続いていました。
 
 アジアの開発途上国の首脳の思惑は、日本からの資金援助を得ようとする目的がありますし、日本の方も、資金援助を通じて、中国包囲網を築こうとする思惑があるでしょう。
 
 もっとも、アジアの国々への資金援助、技術援助は、今に始まったことではありません。
 
 大航海時代、ヨーロッパは、南北アメリカを植民地にしました。
 
 帝国主義時代、欧米の国々は、アラブ(中近東)、アフリカを植民地にしました。アジアも、大半の国が植民地にされました。
 
 アジアの国で、植民地にされなかったのは、日本、タイくらいです。
 
 日本がヨーロッパの植民地にされなかったのは、日清、日露戦争に勝って、自らが強国となったからです。
 
 タイは、イギリスとフランスが対峙し、うまいぐあいに植民地になりませんでした。
 
 アジア諸国の独立は、アラブ(中近東)、アフリカより早いですし、戦後の歴史を見れば、いつまでも植民地根性が抜けないわけでもなく、東アジア、東南アジアは高度成長を遂げ、何よりも自力で成長する独立心、自立心が育っています。

  第3次中東戦争の惨敗後、当時のエジプトのナセル代大統領が「アジアには日本があった。しかし、アラブには日本がない」と語りました。
 
 中東諸国はあいかわらず内戦を続け、多くの難民を生み出しています。
 
 理由はいろいろあるでしょうが、根本は戦前から中東が自主独立するのを助けずに、いつまでも植民地として従属させようとした欧米のためでしょう。
 
 東アジア、東南アジアは高度成長を遂げ、何よりも自力で成長する独立心、自立心が育っている理由は、各国国民ですが、日本の支援は大きかったでしょう。
 
 アジア諸国は、一度、欧米諸国からの独立を勝ち取ると、自国の独立を維持しようと努力しました。
 
 戦後、フランスがベトナムを植民地にしようとしたり、オランダがインドネシアを植民地にしようとしましたが、無駄なあがきでした。
 
 欧米諸国が、アラブ(中近東)、アフリカの植民地統治を続けられた理由の一つは、エジプトのナセル代大統領言ったように「アジアには日本があった。しかし、アラブには日本がない」ということでしょう。
 
 アラブ(中近東)、アフリカの難民問題は深刻ですが、悩めるヨーロッパも、そもそも、どうして内戦が続き、難民が出るのか、胸に手を当てて考えてほしいものです。
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