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2020年バックナンバー

雑記帳

中国船船長の釈放と指揮権発動

 平成22年9月7日に沖縄県石垣市の尖閣諸島沖縄県石垣市沖の領海内で発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件がありました。
 
 10年経ったのですね。
 
 前原誠司元外務大臣が、産経新聞の取材に対し、海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件で、当時の菅(かん)直人首相が、逮捕した中国人船長の釈放を求めたと明らかにしました。
 
 菅直人(かん)元首相、菅義偉(すが)次期首相は、姓の漢字は同じですが、読み方が違い紛らわしいですね。
 
 羽生(はぶ)善治九段と羽生(はにゅう)弓弦選手の紛らわしいのと同様です。
 菅直人(かん)元首相は引退されたらいかがでしょう。
 
 前原氏によりますと、平成22年9月21日の勉強会で、菅氏が公務執行妨害容疑で勾留中の船長について「かなり強い口調で『釈放しろ』と言った」とそうです。
 
 前原氏が理由を聞くと、菅氏は同年平成22年11月に横浜市でAPEC首脳会議があるとして「胡錦濤が来なくなる」と主張したそうです。
 
 中国側は船長の釈放を要求し、政府間協議や人的交流の中止などさまざまな報復措置をとっていましたた。
 釈放しない場合、胡氏が来日しなくなることを懸念したとみられます。
 
 前原氏は「来なくてもいいではないか。中国が国益を損なうだけだ」と異を唱えたが、菅氏は「オレがAPECの議長だ。言う通りにしろ」と述べたそうです。
 
 前原氏はその後、当時の仙谷由人官房長官に「首相の指示は釈放だ」と報告したそうです。
 
 事件は平成22年9月7日、尖閣諸島沖の日本の領海内で発生。中国漁船が海保の巡視船2隻に相次いでぶつかり、海保は8日未明に船長を逮捕しました。
 
 その後、中国側はレアアースの対日輸出停止や中国内での邦人拘束といった対抗措置をとり、那覇地方検察庁は平成22年24日、勾留の期限を5日残して船長を処分保留で釈放することを決定し、那覇地検は理由として「日中関係を考慮」などと説明しました。
 
 検察庁法により「検察官の事務に関し、検察官を一般に指揮監督することができる。但し、個々の事件の取調又は処分については、検事総長のみを指揮することができる。」として、具体的事案については検事総長を通じてのみ指揮ができると定めています。
 
 菅元首相が、法務大臣に命じ(法務大臣が拒否すれば罷免して、菅元首相が法務大臣を兼任することになります)、那覇地検検事を指揮するというのが筋です。
 妥当ではないでしょうが、合法です。
 
 民主党政権時代は、暗黒時代だったともいえます。
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