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2020年バックナンバー

雑記帳

テレビ

 私は、昭和57年から昭和59年まで、ドイツに留学していました。
 
 まず、ドイツのテレビを見てのことですが、日本のテレビと比べると、もう一つ「お金がかかっていない」「お金がかかっているように見えない」という感じがあります。
 また、古い映画を繰り返して放送していることも多いです。
 
 音声は、原語(多くは英語)で流し、字幕をドイツ語でつける方がいいように思うのですが、まず100%吹き替えです。
 
 日本は(近畿でみると)、BS・CSを除く地デジ放送では、NHKの2チャンネルの他、大手は、毎日、朝日、関西(フジ)、読売、その他UHF系の局が、しのぎを削っています。
 
 ちなみに、和歌山市は何チャンネル映るのかと聞かれることがありますが、少なくとも、昭和34年当時から、今と同じです。昭和34年は、上皇陛下、上皇后陛下のご成婚の年で、我が家にテレビがはいったのは、ご成婚のパレードの直前です。
 
 ドイツは、ARDとZDFという2つの公共放送(視聴料はとられます。ただ、広告も入ります)の他、民法もあるのですが、全国ネットというよりローカル色が強く、やはり、お金がかかっているように見えません。
 
 スポーツは圧倒的にサッカーです。
  日本のJリーグは、しょせん「二流」という感じがしますね。
 
 あと、ニュースの後に「glückszahlen Lotto」という「くじ」の結果が放送されるのも珍しいですね。日本では、「くじ」の放送というと、お年玉年賀状くらいでしょう。
 「glückszahlen Lotto」は、ランダムに機械が出した6つの番号があたれば大当たり、1つはずれても、最後の7つめの「追加数字」を含めた数字合計7つのうち6つがあたれば、当たりです。
 
 最後に「Ohne Gewähr」(without guarantee。保証はしません)と付け加わります。
 
  テレビ放送をもとに、当たりくじを購入した人はずの人が、放送の結果が間違っていても、賠償責任はありませんということです。

  外国のテレビと比べて、日本のテレビが「異常」と思われるのは「今日の運勢」とかいう「占い」です。
 
 本来、科学的にいって、星座で今日の運勢が決まるなどとは思えません。
 
 しかし、マスメディアの情報に接するとき、私たちは、それらがきちんと取材され、検証されたものであることを前提に考えてしまいます。
 
  報道以外の分野はもちろん、その他の分野でもある程度はいえるわけで、要するに「マスメディアがとりあげてるんだから大丈夫だろう」と一般的に受け取られています。
 
 ある意味、「占い」などは非科学的なカルトのようなものですから、本来、テレビで放送すべきものではないでしょう。
 
 通販番組などのテレビCMに「あくまで個人の感想です」というテロップがはいってますよね。それで、テレビで放送しているけど「話半分に考えてね」と伝えているわけです。
 
 それと同じで、放送するなら「この占いは科学的根拠がありません。あくまで娯楽としてお楽しみください」というテロップを入れればよいだけの話なのですが、そうはなりません。
 
 目くじらを立てるほどのものではないかも知れませんが、ある意味、日本独特のものであることは間違いなさそうです(血液型による性格診断などと同様、韓国や台湾が日本のまねをしているかも知れませんが・・)。
 女性の視聴率が稼げるそうなのですが・・・
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