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2020年バックナンバー

雑記帳

命あっての物種

 少し古い話ですが、平成28年11月19日、南米コロンビアで、日本人男性が殺害された事件で、被害者は、千葉県船橋市の一橋大学の学生、井崎亮さんであることがわかりました。
 
 井崎さんは、大学3年生から4年生に進級する前に、休学届けを出し、1年間の旅行に出て、「国際協力の実情を知るため発展途上国を中心に世界各地を回りたい」という抱負を大学側に伝えていました。
 
 ご冥福を心からお祈りいたします。
 
 井崎さんは、コロンビア第2の都市メデジンの路上で、男に携帯電話とタブレット端末を奪われました。
 
 逃走した男に井崎さんが追いついたところ、突然、仲間が現れて銃で少なくとも3発、井崎さんを撃って、井崎さんは即死したとみられています。
 
 携帯電話とタブレット端末で、強盗殺人を犯すという治安の悪いところは、開発途上国では、いくらでもあるそうです。
 
 ヨーロッパに行くと、スリや置き引きはあっても、あまり強盗殺人という話は聞きません。
 
 携帯電話とタブレット端末を取り返すために、殺されるということは割に合いません。
  たかが合計10万円程度でしょう。
 
 普通なら、仕方がないとあきらめるのでしょうが、なぜ、あきらめなかったのかが不思議なくらいです。
 
 海外邦人安全協会の福永理事は、旅行先での安全対策について「まずは滞在する国の情勢や治安などを事前に情報収集したうえで、危険な場所には近づかない。ブランド品などの高価なものは、極力、持歩かないようにして、スマートフォンや財布を持歩く際には、外から見えないようにすることが大切」「万が一、強盗にあった場合には、犯人は銃や刃物などの凶器を持っていることが多いので、命の安全を最優先に考えて、要求に応じ抵抗しないほうがいい」とアドバイスしています。
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