2020年バックナンバー
雑記帳
72の法則
72の法則をご存じでしょうか。
「72の法則」とは、お金をある一定の利回り(パーセント表示)で複利で運用する場合、元本が2倍になるにはおよそ何年かかるかを計算する公式です。
つまり「72」÷「複利運用利回り」=「元本が2倍になるのに必要な年数」となります。
例えば、100万円を3%で複利運用する場合、200万円になるには、72÷3=約24年かかり、100万円を5%で複利運用する場合、200万円になるには、72÷5=約15年かかることになります。
私が給与をもらいはじめたとき(司法修習生・初任給10万8600円=基本給)から、40年以上くらい経過していますが、国家公務員の初任給が2倍になっていたとしても、72÷40=1.8%、つまり、この30年間で、平均2.4%くらいしか給与があがっていないことになります。
現実には、給与は2倍になっていませんから、1.8%よりもっと低いです。
今度は「運用を全くしないとして、現在ある金融資産が、半分の価値になるのは何年後くらいになるのか」ということが気になるころですが、やはり「72の法則」が使えます。
2%のインフレ率で36年、1%のインフレ率で72年に半分となります。
ある程度資産ができ、これからの収入が減少傾向になると、インフレ率は低い方がいいと考えるようになります。
といっても、あと36年も生きるはずもありません。