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2020年バックナンバー

雑記帳

マイナポイント電子政府「IEのみ」

 令和2年9月に、キャッシュレス決済のポイント還元策「マイナポイント」が始まります。
 
 現在のところ、マイクロソフトのインターネット・エクスプローラー(IE)以外は使えません。
 
 「Chrome」(グーグル)も「Edge」(マイクロソフト)も使えません。
 
 マイナポイントの予約には、マイナポイントアプリ対応スマートフォンか、インターネットに接続できるパソコンとマイナンバーカードに対応したICカードリーダライタが必要です。
 
 ただ、パソコンでのマイナポイントの利用申し込みにおいては、OS(MicrosoftWindows8.1あるいは10)がインストールされていること、そしてブラウザ「InternetExplorer11」(以下IE11)がインストールされていることが条件となります。
 
 国内シェア最大級のブラウザ「Google Chrome」(グーグル)や、Windows 10標準搭載である「Microsoft Edge」(マイクロソフト)などでは、申込を行うことができません。
 
 総務省は「一般に普及しているWindows端末に搭載されているブラウザであることからIE11を指定しております。他のブラウザの対応について、様々なご要望をいただいていることは認識しており、現在、対応ブラウザの拡張に向けて取り組んでいるところでございます。可能な限り早期に提供できるよう対応して参ります」としています。
 
 マイクロソフトがIE11を投入したのは平成25年のことです。
 
 すでにIE11は、新規機能の開発を停止し、後継ソフト「エッジ」への移行を推奨しています。
 
 国内のパソコン閲覧ソフトはグーグルのクロームがシェア6割で首位。IEは1割にすぎません。
 
 なぜ「IE縛り」が続くのでしょうか。
 
 マイナポイントは、平成29年に構築したシステムを使っています。
 マイナンバーカードと公共施設の利用者カードの一体化などのために作られ、「当時普及していたIEを採用した」(総務省)という経緯です。
 
 政府もリスクに無頓着なわけではなく、内閣官房のIT(情報技術)総合戦略室は、平成31年3月、「令和元年以降も稼働する政府システムはIE以外に対応する必要がある」との方針を示しています。
 
 ただ、実際は各省庁がシステム更新時期に応じて検討し、この方針に強制力はありません。
 
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