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2020年バックナンバー

雑記帳

ユネスコ「世界の記憶」審査、異論あれば保留に ユネスコが変更

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、平成29年10月18日、パリで開いた執行委員会で、歴史的な記録を保存・継承する「世界の記憶(旧・記憶遺産)」の制度改革に関する決議を全会一致で採択しました。
 
 政治利用を避けるため、複数の当事者間で事実関係や歴史認識で意見が異なる案件は、当事者間の話し合いを促し、まとまるまで審査を保留します。
 
 制度改革をめぐっては、中国が申請した「南京事件の記録」が平成27年に登録された際、日本政府は「中国の一方的な主張に基づき申請されたもので(資料の)真正性に問題がある」と反発しました。
 
 ユネスコの分担金支払いを一時延期するとともに、制度が政治利用されることのないよう審査方法の改善を求めていました。
 
 やっと実現しました。
 
 決議は「世界の記憶」事業に関する政治的な緊張を回避することを事務局長らに求める、との趣旨の文言が盛り込まれています。
 
 ルールの詳細は来春の執行委員会までに詰め、平成30年春以降の申請分から適用されています。
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