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2020年バックナンバー

雑記帳

新型肺炎でイタリア医療崩壊「60代以上に人工呼吸器使わず」

 
---引用開始---
 
 イタリアで、新型コロナウイルスの感染が急激に広がっている。ジュゼッペ・コンテ首相は、3月9日、北部のみに限定してきた移動制限を、10日からイタリア全土に拡大することを発表した。
 仕事など正当な理由がある場合のみ、移動が許可されるという。
 
 イタリアの感染者数は9000人を超え、死者の数は中国に次ぐ世界第2位となっている。
 
 コンテ首相は「イタリアの将来は私たちの手にある。私たちは今まで以上に責任を持たねばならない」と宣言した。
 
 9日、イタリアの保守系メディア『イル・ジョナーレ』に、「すべての患者に挿管はできない。60代以上は無理だ」というタイトルで、ミラノの医師のインタビューが掲載された。
 
 医師は、現在患者におこなっている処置について、「エイズ用のウイルス薬などを投与していますが、うまく効くかはわかりません。できることは人工呼吸器の挿管です。患者の肺を休ませ、免疫が復活するのを待つだけです」と話す。
 
 だが、急激な感染拡大により、人工呼吸器が足りなくなっているという。
 
 「これから挿管する人を選択する必要があります。若い人や、他に症状のない人を選びます。ニグアルダ(ミラノの地区)の他の大病院ではもはや挿管もしません」
 患者が多すぎて、すでに60代以上の患者には人工呼吸器さえ使えなくなっているというのだ。
 
 WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、9日の会見で「パンデミックの脅威が現実味を帯びてきた」と発言している。
 感染拡大が止まらなければ、日本でも「命の選別」が現実味を帯びてくる。
 
---引用終了---
 
 イタリアの医療崩壊はすごいですね。
 
 「人工呼吸器の挿管をして、患者の肺を休ませ、免疫が復活するのを待つだけ」ということですから、60歳以上の患者は人工呼吸器も使ってもらえません。
 
 人工呼吸器の挿管をしても回復の見込みが少ないから、挿管できないということですね。
 また、回復しても、若い人ほど余命があるわけではないし。
 60歳とえば、引退して年金をもらうころですから、これから働いて所得を得るわけではなく、年金支出が重荷になるだけということもありそうです。
 
 合理的といえば合理的ですが、寂しい話です。
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