2020年バックナンバー
雑記帳
論文盗用
研究の分野では「盗用」と呼ばれる不正に他なりません。
平成26年4月から、研究不正が発覚すれば所属組織の研究経費を削減するよう文科省の指針が改定されています。
なお、不正が1件発覚すれば、所属研究機関の損失は1億円を上回ることもあるようです。まさに「STAP細胞」が、不正と仮定すれば、それだけの損失はあるでしょう。
「コピペ」を事前に見抜くチェックシステムやソフトのうち、大がかりなものとしては、東京大医学系研究科をはじめ国内の研究機関が相次いで導入している、世界最大の論文盗用検知システム「iThenticate」(アイセンティケイト)があるそうです。
そのデータベースは、約3800万本の論文・文献、学術分野以外も含む約430億のウェブページだそうで、調査対象の論文の電子ファイルを送信すると、データベース内の文章と似た文章、元の文献を探し出し一致率を表示するという仕組みだそうです。
費用は年300万円と年80万円の2コースだそうです。
結構お高いようですね。
重要な論文なら、チェックする価値はありそうです。
もっと、簡単な、ソフトもあります。
「コピペルナー」は「インターネット上の文章や他の電子文書から不正なコピー・アンド・ペーストが行われていないかどうかを解析するソフト」とのことです。
そっくりそのままは「オレンジ」、語尾などの一部が変化している「あいまい一致」は「黄色」、判定結果にはコピペ「割合」や引用元が表示されるそうです。
数万円で、比較的お手頃です。
大学生・院生の「防衛策」としては、手書きで提出することで、チェックをさせないというのも「いい方法」かもしれません。
逆に、弁護士は、訴状や準備書面で、オリジナリティーなど、最初から必要はありません。
「万人受けする」議論、「万人受けする」書面が好まれます。
なお、私が司法試験を受験したときは、短答式は「マークシート」、論文は「手書き」でした。
現在もそうでしょう。
現在もそうでしょう。
昔は、司法修習生は、万年筆かボールペンで起案していましたが、今は、当然ワープロソフト利用のプリントアウトでしょう。
昔の先生は大変だったでしょうね。
もともとも法律家は「悪筆」が多いですから、法律家の「卵」も同じことです。
私が裁判官をしていた昭和の60年代ですが、司法修習生は、たいてい、ワープロ専用機を使っていました。
裁判官は、鉛筆書きの判決起案を和文タイピストに打たせていた方が多かったのですが、やはり若い修習生ですから、文明の利器に飛びつくのが早いですね。
修習生は「昔は、手書きだから、まねをするにしてもしんどかった」「今は、他のクラスの修習生からフロッピーをもらって、実行キーを押すだけだから楽になった」といっていたことを記憶しています。
昔は、フロッピーがありましたね。