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2020年バックナンバー

雑記帳

韓国・大邱からの入国制限、政府決定へ 滞在歴ある外国人

 日本政府は、新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・安倍晋三首相)会合にて、令和2年2月26日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染を防ぐ水際対策として、入国を拒否する対象地域を、韓国南東部の大邱(テグ)と慶尚北道の一部地域に滞在歴のある外国人に拡大しました。
 
 政府はこれまで、入国制限を発生地の中国湖北省と浙江省に限っていましたが、対象国を中国以外に広げるのは初めてです。
 
 新たな入国制限は、令和2年2月25日までに、韓国の感染者数が1000人に達し、死者も10人を超えるなど
(韓国の人口は、日本の約4割ですから、日本で2500人の感染者が出て、25人の死者がでたことを意味します)とりわけ大邱などで感染が急増していることを踏まえたものです。

 該当地域に入国申請の2週間以内に滞在した外国人を対象とします。もちろん韓国籍に限りません。中国の湖北省や浙江省からの外国人の入国制限は、滞在した、滞在していないにかかわらず、湖北省や浙江省の戸籍を持つ中国人の入国制限がありました。
 
 また、外務省は令和2年2月25日、大邱と慶北の一部地域を対象に、感染症危険情報のレベルを不要不急の渡航をやめるよう促す「レベル2」に引き上げました。
 
 茂木敏充外相は記者会見で「韓国政府の発表によると令和2年2月19日以降、大邱と慶北で感染症例が急増し、令和2年2月24日までに計607例が確認されている」と述べました。
 
 外務省は令和2年2月22日の段階で、大邱などでの感染拡大を踏まえ在留邦人や渡航者らに感染予防を呼びかけるスポット情報を出していました。
 
 中国湖北省と浙江省の面積合計は日本の総面積の78%程度です。
 かたや、韓国の面積は、北海道より少し多いくらいです。
 また、韓国のフランス技術を導入した新幹線でいけば、ソウルから大邱まで1時間45分、東京と名古屋間より短いですね。
 
 入国を拒否する対象地域を、韓国南東部の大邱と慶尚北道の一部地域に滞在歴のある外国人とするのでは疫学的にみて意味のないことかもしれませんが、韓国全体とするのは政治的に難しいかも知れません。
 
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