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　国際航空運送協会（ＩＡＴＡ）は、令和元年２月２０日、肺炎などを引き起こす新型コロナウイルスの航空会社への影響の試算を公表しました。

 

　アジア太平洋地域の航空会社は令和２年に２７８億ドル（約３兆１０００億円）の損失を受けると予想しました。

　うち約半分は中国の航空会社への打撃となるとの試算です。

 

　アジア地域の通年旅客需要の１３％程度が失われる可能性があるとのことです。

 

　ＩＡＴＡは当初、令和２年のアジア地域の旅客需要は前年比で４．８％増を見込んでいました。

　しかし、新型ウイルスの影響で中国本土や香港便を欠航する航空会社が相次いだため、一転して同８．２％の減少になると見込んでいます。

 

　また、アジア地域外を含めた世界の航空会社全体の損失は２９３億ドルと予想しています。

　アジア地域外の航空会社の損失は１５億ドル程度という計算になります。

 

　ＩＡＴＡは声明で「新型ウイルスの今後の展開は正確には分からない」とし、最終的な影響度合いを確定するのは時期尚早との見解を示しています。

 

　また、世界経済への悪影響を抑えるには「各国政府が注意を払い迅速に行動する必要がある」と訴えています。