2020年バックナンバー
雑記帳
復活相次ぐ関空・欧州路線
関西国際空港と欧州方面を結ぶ路線の復活が相次いでいます。
昨年4月の関空・ロンドン線の再開に続き、この春以降、関空・スイスの新規開設、関空・カタール線(ドーハはヨーロッパではありません)の再開、関空・トルコ線(イスタンブールはヨーロッパです)の再開、関空・ロシア線(モスクワはヨーロッパです)の再開が続きます。
理由としては、以下の通りです。
1 日本人の欧州への旅行人気が高まった
2 欧州の日本人気が高まった
3 航空機の燃費がよくなった
2 欧州の日本人気が高まった
3 航空機の燃費がよくなった
スイス航空(SR)は2002年に倒産していす。
現在のスイスインターナショナルエアラインズは、スイス航空の子会社だったクロスエア(LX)がスイスの州政府の援助により、スイス航空の資産を受継ぎました。
「偽装倒産」ではないかという声も上がりました。
スイス航空(SR)は倒産に伴い関空との路線はなくなりました。
ちなみに、スイスインターナショナルエアラインズ、オーストリア航空は、いずれもルフトハンザドイツ航空の支配下にあります。
ほぼ、フトハンザドイツ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、オーストリア航空は、単なるアライアンスではなく、同一会社のような運航をしています。
いずれもドイツ語圏の国ですね(厳密には、スイスはドイツ語圏が6割、あとフランス語圏とイタリア語圏)。
いずれもドイツ語圏の国ですね(厳密には、スイスはドイツ語圏が6割、あとフランス語圏とイタリア語圏)。
いずれにせよ、スイスインターナショナルエアラインズ(LX)の関空就航は初のことです。
関空・チューリヒ線はスイス航空(SR)の路線から18年ぶりの復活となります。
最大の要因は訪日外国人客の急増で、スイスからの訪日客数は平成30年で5万2099人と、ここ10年で倍増してます。
スイスインターナショナルエアラインズは「スイスと成田を結ぶ便は常に満席。日本への需要はさらに期待できる」と関空への就航理由を説明しています。
カタール航空グループのアクバ・アル・バクル最高経営責任者(CEO)は「大阪は非常に重要なマーケット」と話し、2022年開催のサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会など、大規模イベントへの関西からの誘客に期待しています。
トルコ航空は、トルコや日本のの長期休暇を楽しむシニアなど富裕層に加え、日本からの若年層も取込みたい考えです。
トルコ航空は安いですし、ヨーロッパ各地にさほど大回りにはなりませんから、乗り継ぎ便としても悪くありませんし、トルコ自体の観光資源も十分です。
また各社とも、令和元年6月に大阪市で開催された20カ国・地域(G20)首脳会議を機に、日本国内で今後、国際会議や大規模な展示会などMICE(Meeting Incentive Travel Convention Exhibition/Even)が増えるとみています。
ビジネス需要が中心となるMICE市場で、ビジネスクラスやファーストクラスなど高価格帯の座席供給力が武器となります。
MICE誘致に取り組む関西にとっても、欧州方面とを結ぶ直行便は必須条件です。
長距離便が増えてきた背景には、航空機の燃費向上もあります。
過去には燃料費が足かせとなって路線廃止に追い込まれたり、就航に二の足を踏んだりする航空会社も多くありました。
関空も長距離便就航への働きかけを強化してきました。
関空を運営する関西エアポートは平成29年11月、国際線の着陸料を約5%引き下げ、中長距離の新規路線を対象に令和2年3月までの3年間、着陸料を40~100%割り引く策も講じました。
関空を運営する関西エアポートは平成29年11月、国際線の着陸料を約5%引き下げ、中長距離の新規路線を対象に令和2年3月までの3年間、着陸料を40~100%割り引く策も講じました。
関空の路線充実を受け、旅行各社は日本人の欧州方面への旅行拡大に期待を寄せています。
就航記念プランなどを打ち出し、直行便ならではの利便性や選択肢の広がりを強力にアピールします。