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2020年バックナンバー

雑記帳

元朝日記者の控訴棄却 慰安婦記事で札幌高裁

 元朝日新聞記者の植村隆氏(61)が、慰安婦について書いた記事を「捏造」とされ名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの桜井よしこ氏(74)と出版社3社に謝罪広告の掲載と損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌高裁(冨田一彦裁判長)は令和2年2月6日、請求を棄却した1審判決を支持し、植村氏の控訴を棄却した。
 
 Wikipdediaによりますと、概要は、以下の通りです。
 
 櫻井よしこは『週刊新潮』2014年4月17日号で、1991年8月11日の植村隆記事が「大きなきっかけのひとつ」であり、植村は「韓国の女子挺身隊と慰安婦を結びつけ、日本が強制連行したとの内容で報じた」「挺身隊は勤労奉仕の若い女性たちのことで慰安婦とは無関係だ。
 植村氏は韓国語を操り、妻が韓国人だ。その母親は、慰安婦問題で日本政府を相手どって訴訟を起こした「太平洋戦争犠牲者遺族会」の幹部である」とし、「植村氏の「誤報」は単なる誤報ではなく、意図的な虚偽報道と言われても仕方がないだろう」と書いている。
 
 『週刊ダイヤモンド』2014年8月23日号では、植村の記事が「日中戦争や第二次大戦の際、『女子挺身隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』のうち、一人がソウル市内に生存」と書いた事は、「うら若い女性たちを外国の軍隊が戦場に連行し、売春を強制したと想像できる」から、韓国世論を激しく刺激したと述べており、10月18日号では「朝日は当時、挺身隊と慰安婦は混同されていたと釈明したが、年配の人なら、およそ全員が両者は別物と知っていたはずだ。植村氏は金氏の言葉を裏取りもせずに報じたのか。」と書いている。
 
 高等裁判所の判決文は公刊されていませんが、札幌地方裁判所の判決は、以下の通り判示しています(一部、読みやすく変えています)。新聞記事を読む限り、おそらく変更はないかと思います。
 
 「以上によれば、櫻井氏の論文による別紙主張対照表の各記述の中には原告の社会的評価を低下させるものがあるが、その摘示されている事実又は意見ないし論評の前提とされている各事実は、真実であると証明されているか、事実の重要な部分を真実と信ずるについて相当の理由があると認められ、同記述で言及されている櫻井氏による論評ないし意見が原告に対する人身攻撃に及ぶなど意見ないし論評の域を逸脱しているものとまではいうことができない。」
 
 「また、櫻井氏が本件論文を執筆し掲載したことについては、公共の利害に関する事実に係り、かつ、専ら公益を図る目的にあるということができるから、本件論文の執筆及び掲載によって原告の社会的評価が低下したとしても、その違法性は阻却され、又は故意若しくは過失は否定されるというべきである。」
 
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