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2020年バックナンバー

雑記帳

イギリス・令和2年1月末離脱

 イギリスは令和2年1月31日午後11時(現地時間。本部のあるブリュッセルは令和2年1月31日午後12時)にEUを離脱しました。
 
 イギリス出身の73人の欧州議員はその身分を失いました。
 その一部は他国に割り当てられ、議会の定数は751から705になります。
 拡大を続けてきたEUは初めて加盟国が減少します。
 
 離脱によりイギリスはEU加盟国ではなくなりますが、令和2年末までは関税ゼロなど加盟国としての恩恵がほぼ維持される「移行期間」に入ります。
 
 同期間中はEUの閣僚会合などには参加できなくなることを除けば、イギリスにEU法が適用されるなど市民生活や企業活動は従来と変わりません。
 
 移行期間は1、2年の延長が可能ですが、ジョンソンイギリス首相は延長しない方針です。
 
 移行期間後にEUとイギリスの関係がどうなるかですが、EUの交渉姿勢が定まる2月から具体的な協議に双方が入ります。
 
 合意内容によってEUとイギリスが従来と同じ緊密な関係でいられるかどうかが決まります。
 日本企業の間では、イギリスとEU間の関税ルールなどを盛り込んだ自由貿易協定(FTA)の行方に加え、EU並の規制を備えた国の金融機関に限ってEU市場での営業を許可する「同等性評価」や、個人データの域外への持ち出しができる「十分性認定」をイギリスが得られるかどうかに関心が高いといえます。
 
 ちなみに、欧州議会は令和2年1月29日の本会議の終わりには、議員が「蛍の光」を歌っていました。
 
 「蛍の光」(Auld Lang Syne)はスコットランド民謡です。
 
 私も、ドイツ留学中の語学学校は2ヶ月単位だったのですが、終了の時は、各国の生徒たちが、母国語で、「蛍の光」を歌いました。
 それほど有名ですし、各国語で歌われています。
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