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2020年バックナンバー

雑記帳

トリアージ

 阪神淡路大震災25年が近づいてきました。
 
 死者数だけに目が行きがちですが、現実には「トリアージ」(トリアージュ・仏:triage)という手法により、相当数が救助されています。
 
 阪神淡路大震災で「トリアージ」が有名になりました。
 
 「トリアージ」とは、災害医療において、負傷者等の患者が同時発生的に多数発生した場合に医療体制・設備を考慮しつつ傷病者の重症度と緊急度によって分別し、治療や搬送先の順位を決定することとされています。
 
 「トリアージ・タッグ」と呼ばれる4色のマーカー付きカードを右手首にまきつけます。
 
 判定結果は4色のマーカー付きカードで表示され、一般的に傷病者の右手首に取り付けられる。このカードは「トリアージ・タッグ」と呼ばれる4色のマーカー付きカードを右手首にまきつけます。
 
黒- カテゴリー0(死亡群)
死亡、または、生命徴候がなく(心肺停止)救命の見込みがないもの。
赤- カテゴリーI(最優先治療群)
生命に関わる重篤な状態で一刻も早い処置をすべきもの。
黄-カテゴリーII(待機的治療群)
赤ほどではないが、早期に処置をすべきもの。今すぐ生命に関わる重篤な状態ではないが、処置が必要であり、場合によって赤に変化する可能性があるもの。
緑-カテゴリーIII(保留群) 今すぐの処置や搬送の必要ないもの。
 
 搬送・救命処置の優先順位はI → II → IIIとなります。
 0は、搬送・救命処置が原則行われません。
 一段落ついてからの搬出となります。
 
 なお、医師が診断してもいないのに「死亡」というのがあるのかという疑問があるでしょうが、体がちぎれている、ミイラ化、白骨化、死後硬直、死斑、全身が腐敗などのときは、死亡と判断されます。
 
 記者会見で「心肺停止」の「数」が、ある程度、わかるのは、黒タグをつけたまま、搬送していない人の数がわかっているからです。
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