本文へ移動

2020年バックナンバー

雑記帳

脳卒中の死亡率

 日本人の3大死因は、悪性新生物(がん・白血病等)、心疾患、脳血管疾患(脳卒中)といわれていました。
 
 厚生労働省が公表した、平成30年・2018年人口動態統計月報年計(概数)によりますと、老衰による死亡数が脳血管疾患による死亡数を上回り死因の第3位になりました。
 
 日本人の3大死因は悪性新生物(腫瘍)・心血管疾患・老衰となりました。
 
 平成30年の死亡数は前年比2万2085人増の136万2482人でした。
 完全に、出生数を下回っていますから(91万8397人)、人口は減少の一途をたどります。
 
 令和元年は86万4000人と、1899年の統計開始以来、初めて90万人を割り込む見通しになっています。
 
 平成30年の死亡数を死亡順位別にみると、第1位は悪性新生物の37万3547人(人口10万対死亡率300.7)、第2位は心疾患(高血圧性を除く)の20万8210人(同167.6)、第3位は老衰の10万9606人(同88.2)、第4位は脳血管疾患の10万8165人(同87.1)、第5位は肺炎の9万4654人(同76.2)でした。
 
 全死亡者に占める構成割合は、悪性新生物27.4%、心疾患15.3%、老衰8.0%、脳血管疾患7.9%、肺炎6.9%などとなっています。
 
 死因として「老衰」が増えているのは、「老衰と肺炎は別のものではなく、『老衰死』の経過の過程に肺炎が含まれる、という考えに変化してきている」という状況に則した改訂が為され平成29年の「成人肺炎診療ガイドライン」の後押しがあります。
 
 老衰という死因ですが、実質的には肺炎ということも多いのです。
 特に誤嚥(ごえん。唾液や食物を気管に入れてしまうこと)性肺炎が多いとされています。
 
TOPへ戻る