2020年バックナンバー
雑記帳
十日戎
私の住んでいる西宮市は、東京に行くと、余り知られていません。
阪神甲子園球場のある市だというと、「甲子園は大阪になかったの?」といわれることがあります。
西宮恵比寿が有名になりました。
たいていの人が知っています。
本殿への参拝一番乗りを競う恒例の「開門神事福男選び」、全国ネットの放送で「実況中継」されます。
福男になったことで、平成31年、つまり平成最後の「福男選び」で不倫がばれたという不幸な男性がいます。
私は、西宮市に引っ越してきてから、毎年「西宮えびす」にお参りしています。
商売繁盛の神様ですが、弁護士業が「繁盛する」というのは、「事件が多い」ということになって「不幸な人が多い」ということを意味します。
もちろん、来るときは不幸でも、事件が終了したときに幸福になっていただくのが、私たち弁護士の仕事でもあります。
基本的に、弁護士は、医師と同じです。他人の不幸で生計をたてています。
ただ、医師のうちでも、産婦人科は、例外的に「幸福」ということになります。
弁護士は、相続を扱いますが、近親者が亡くなっているのですから、「幸福」ではありません。例外的に、生前、まったく「つきあい」のなかった甥・姪や、その子らが相続人となることがあります。
もとより、幸福かどうかはわかりません。
そのお金で贅沢をして、結局、自己破産をする人もいます。